現行版に相当するVer. 4.2においては、米国時間4月12日付にて種々の互換性改善等を主目的としたVer. 4.2.12がリリースされている、マルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox(旧Sun VirtualBox)」に、米国時間2012年12月17日付にて旧版(Ver. 3.2)を対象としたメンテナンスアップデートに相当する「Oracle VM VirtualBox 3.2.16 Build 82799」がリリース。現在VirtualBoxによる公式ダウンロードページを通じて、Mac OS X、Windows、Linux、Solaris(OpenSolaris)を対象としたバイナリパッケージ、SDK(Software Development Kit)、及びGPLv2(GNU General Public License Version 2)に準拠したソースコード(VirtualBox Open Source Edition)が入手可能となっています(Mac OS X版 約73.0MB)。
この度リリースされた「Oracle VM VirtualBox 3.2.16」における主な変更点として、以下の項目等が示されています。
- ページ共有機能「Page Fusion」を有効化した場合に、ゲストOSにおいてメモリ破壊が発生するケースが確認されていた問題を修正
- 32bit Linux(ホストOS)において、64bitゲストOS(「Windows 7」等)を動作させた場合に、ホストシステムがフリーズするケースが確認されていた問題を修正
- CPU仮想化支援「Intel VT-x(Intel Virtualization Technology)」「AMD-V(AMD Virtualization)」が無効化された場合における、タスクゲートのハンドリングを修正
- 仮想マシンをパワーオフした時に古いスナップショットのノードをリストアした場合に、GUIベースのマネジメントコンソール「Oracle VM VirtualBox Manager(Oracle VM VirtualBoxマネージャー)」がクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
- Mac OS X版におけるネットワーク関連の改善。AMD PCnet、或いはIntel PRO/1000が一部特定のタイプのアダプタにブリッジされた場合に発生し得た、ネットワークパケットに関連した問題を修正(MTU-4より大きなサイズのパケットを送信した場合に発生し得た問題)
- ブリッジネットワーク関連の改善。無効なリファレンスカウンタに起因して、「Linux Kernels 3.2.18」以降で動作するLinuxホストにおいて、デバイスドライバが適切にロードされないケースが確認されていた問題を修正
- 稀な状況下にてクラッシュするケースが確認されていた、NAT関連の問題を修正(Windowsホストにおいてのみ発生し得た問題)
- 3Dグラフィックス関連の改善。「Ubuntu 11.04(Natty Narwhal)」「Fedora 15(Lovelock)」環境下における「GNOME 3」のレンダリングを修正
- VGA関連の改善。一部特定状況下においてクラッシュが引き起こされ得た、不正なアクセスチェックを修正
- コマンドラインユーティリティ「VBoxManage」関連の改善。rawイメージからのディスクコンバートを修正
- And many others...
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