Wineより「Wine 0.9.54」がリリース、「Photoshop CS2」の動作確認 etc...

CodeWeavers支援のWine Projectより米国時間25日、開発過程にある同プロジェクトによるWin32 API実行環境「Wine(WINE Is Not an Emulator)」の最新Beta版に相当する「Wine 0.9.54」がリリースされ、「Adobe Photoshop CS2」の動作確認等が行われています。 CodeWeavers支援のWine Projectにより開発が進められ、Windows互換レイヤ「CrossOver」ラインアップにおけるコードベースとしても採用されている Win32 API実行環境「Wine(WINE Is Not an Emulator)」。オープンソースオペレーティングシステム「ReactOS」とは一部ライブラリ、ソースコードが共用される等、密接な関係が保たれていますが、この度米国時間25日付にて同実行環境の最新Beta版に相当する「Wine 0.9.54」がリリースされ、現在Wine Projectによる公式ダウンロードページを通じて各種Linuxディストリビューションを対象としたバイナリパッケージ、及びソースコードが入手可能となっています。

この度リリースされた「Wine 0.9.54」における主な変更点として、
  • 新たにAdobe Photoshop CS2/CSが動作可能に(総じて「Photoshop CS2」~「Photoshop 5」までが動作可能)
  • 「RPC(Remote Procedure Call)」を対象とした多数の修正を包含
  • デバッガサポートを対象とした種々の改善を包含
  • 多数のバグフィックス
等が示されている他、「Photoshop」に関連した制限事項、既知の問題点として以下の項目等が示されています。
  • インストールはWine環境を通じて行う必要があり、root権限では実行不可
  • 「Photoshop CS2」初回実行時に、当該Wine環境に「Times32」フォントがインストールされていない場合にはハードウェアエラーが告知され、再実行不能に
  • 「Alt」キーの設定が「Window Manager(ウィンドウマネージャ)」とコンフリクトを起こすため、「Window Manager」サイドの「Alt」キー設定を別のキー(「Super」等)に割り当てる等の変更が必要
  • 「Photoshop CS3」はインストール不可
  • ImageReady CS2/CSは動作不可
  • 「Bridge CS2」は動作不可
  • 「Microsoft ODBC(Microsoft Open Database Connectivity)」がインストールされていない環境では、Photoshop Elements 5/4が動作不可
  • インストーラが「MSVCRT(msvcrt.dll)」アセンブリに対するマニフェストを作成する事ができないため、「Photoshop Elements 6」が動作不可
尚、CodeWeaversによるMac OS XベースのWindows互換レイヤ「CrossOver Mac」の現行版「CrossOver Mac 6.2.1」のコードベースには「Wine 0.9.34」が採用されています。

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