「ReactOS」における開発近況(ReactOS 0.3.4 SVN)、「OpenOffice.org 2.0」「Google Picasa」等の動作確認 etc...

ReactOS Foundationより米国時間14日、開発過程にある同団体によるオープンソースオペレーティングシステム「ReactOS」の開発近況等に言及した諸情報が公式サイトを通じて明らかにされ、「ReactOS 0.3.4 SVN」における「OpenOffice.org 2.0」「Google Picasa」の動作確認等が伝えられています。 アプリケーション、デバイスドライバ等におけるバイナリレベルでのWindows互換環境(オブジェクトコード互換)を目標として開発中とされるオープンソースオペレーティングシステム「ReactOS」。米国時間9月12日付にてリリースされた「ReactOS 0.3.3」においてはMac OS Xホストに対する互換性含む多数の機能改善、及びバグフィックス等が行われていましたが、この度米国時間14日付にて同オペレーティングシステムの開発近況等に言及した諸情報が公式サイトを通じて明らかにされています。

この度明らかにされた現時点における開発近況の概要(「ReactOS 0.3.4 SVN」における現状等)として、
  • 「ntoskrnl」全体に対するバグフィックスが行われ、キャッシュコントローラ等において互換性、安定性等に関する大幅な改善を実現。多数のWin32アプリケーション利用時にクラッシュの要因となり得ていた不具合等を修正
  • ドライバに関する改善。プラグアンドプレイ互換を実現すべくしてインプットスタックをリライト(USBにおけるプラグアンドプレイ対応も近いとされています)
  • PCIバスドライバにおけるバグフィックス等に拠るハードウェアサポートの向上
  • Win32サブシステムにおける再構成、及び重大なバグフィックス等が完了した結果、「regress」と称されていた「ReactOS 0.2.x」以来の不具合(「AbiWord」利用時に確認されていた不具合等)が解決
  • 「GDI(Graphics Device Interface)」バッチコマンドサポートの向上
  • DLL(Dynamic Link Library)における種々の改善
  • 「Shell32」が「Wine」と同期された事等により「ReactOS」のニーズに合わせた諸機能の実装を実現
  • 「ntdll.dll」において「PE Loader(recursive DLL、再帰DLL)」 に関連したバグ修正等が行われた結果、露1C Companyによるアカウンティングソフトウェア「1C」等が起動可能に
  • 「MSVCRT(msvcrt.dll)」において再構成が行われ、ソースコードにおける種々の改善等が施された結果、例外処理に関連した多数のクリティカルなバグが修正
等が挙げられている他、上記のような種々の機能改善、不具合修正等が行われた結果として以下のような成果が示されています(アプリケーションは何れもWindows版)。
  • オープンソースオフィススイート「OpenOffice.org 2.0」のインストール、実行
  • 「MSTSC(Microsoft Terminal Service Client)」等を用いたWindowsホストに対するリモート接続
  • 最新版の「mIRC」等を用いたIRC(Internet Relay Chat)によるチャット
  • 「OpenGL」レンダラを用いたゲームの実行
  • 「Google Picasa」を用いたフォトマネジメント
  • 「freeldr(FreeLoader、ReactOSにおけるブートローダ)」の改善により、種々のWindowsインストーラをネイティブブート可能に
尚、今後の開発計画としてネクストリリースに相当する「ReactOS 0.3.4」を12月にリリース予定と伝えられている他(発表時点で約10種のブロッカーバグが登録されていると伝えられています)、公開されている開発ロードマップによると「ReactOS 0.4」(「ntoskrnl」におけるWindows NT 5.x/6系に対する互換性を50%に向上、「winlogon.exe」の実装、「FileZilla Server」「WinAmp」等のサポート etc...)、及び「ReactOS 0.5」(「ntoskrnl」における互換性を70%に向上、「ReactOS Explorer」における大幅な改良、「Microsoft Office 1995-2003」「MSN Messenger 6-8」等のサポート etc...)を2008年内に各々リリースし、現在alpaとして進行中の開発ステージをBetaに移行するとの予定が示されています。

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