Appleより「Safari for Windows 3.0.4（523.12.9）」がリリース、セキュリティ関連の修正等を包含

apple safari
Appleより米国時間14日、同社によるWindowsベースのWebブラウザ「Safari for Windows」の最新Public Betaに相当する「Safari for Windows 3.0.4（523.12.9）」がリリースされ、セキュリティ修正、及びパフォーマンス、安定性、互換性の改善等が行われています。 Appleによる世界開発者会議「WWDC 2007（Worldwide Developers Conference 2007）」基調講演時における「One More Thing」として発表され、各方面より多大な注目を集めるAppleによるWindowsベースのWebブラウザ「Safari for Windows」。その後も幾度のBetaリリースを重ねつつ、９月下旬よりVer.3.0.4のインターナルビルドがADC（Apple Developer Connection）を通じて公開されていましたが、この度米国時間14日付にて同Webブラウザの最新Public Betaに相当する「Safari for Windows 3.0.4（523.12.9）」がリリースされ、現在Appleによる公式ダウンロードページ、及び「Apple Software Update」を通じて英語版のバイナリパッケージが入手可能となっています（zip：約15.6MB）。

この度リリースされた「Safari for Windows 3.0.4（523.12.9）」における主な変更点として以下の項目等が示されています（「Safari for Windows 3.0.3」からの変更点となります）。
  • 何れのサイドからもウインドウのリサイズが可能に
  • フォント表示におけるスムージングオプションに「Standard - best for CRT」が追加
  • インターナショナルテキストインプットメソッドを追加し、日本語含む各国語ロケールにおけるテキスト入力に対応
  • 状況に応じたフォーム入力、各国語スクリプトへの対応等、一層高度なテキスト処理を実現
  • 「NTLM（Windows NT LAN Manager）」認証サポートを追加
  • PAC（Proxy Auto Config、プロキシ自動構成）ファイルを自動検出可能に
  • FTP（File Transfer Protocol）ディレクトリのリスティングをサポート
  • Safariからプロキシ設定を参照可能に（「Control Panel」>「Internet Option」におけるプロキシ設定を遵守）
  • Cookieマネジメントを追加
  • LiveConnectサポートを追加
  • 新たにTooltipsを表示可能に
  • スペルチェック、及び文法チェックを追加
  • ページナンバ、タイトル、及びマージンを適切にプリント可能に
  • 「Bookmark Collection」におけるインターフェイスを改善
  • ブックマークのインポート時にオリジナルのオーダを保持すべくした修正を適用
  • 「AutoFill」インフォメーションを編集すべくしたインターフェイスを追加
  • ヒストリ検索利用時に、訪問済Webサイトにおける全てのテキストを検索可能に
  • RSSにおける記事を手動で既読にすべくした新たなプリファレンスを追加
  • チルトホールサポートを包含
  • 種々の安定性の改善
  • 各種Webサイトに対する互換性改善
  • JavaScriptパフォーマンスの改善
  • アプリケーション起動時のパフォーマンス改善
  • 特定サイトの証明書に関する詳細情報を確認すべくしてlockアイコンをクリック可能に
  • And many others...
新たに追加されたキーボードショートカット等の詳細が冒頭Linkのナレッジベースを通じて確認可能となっている他、主なシステム要件として以下の項目等が示されています。
  • Windows Vista
  • Windows XP
  • 256MB以上のRAM容量
  • 「Intel Pentium」プロセッサ500MHz以上
同梱されているセキュリティアップデート（Safari 3 Beta Update 3.0.4）にはCVE（Common Vulnerabilities and Exposures）による分類にて10件の修正項目が示されており、悪質なWebサイト訪問時にクロスサイトスクリプティングを誘発し得るとされる脆弱性（CVE-2007-3760）の修正等が行われていると伝えられています。また、メニューやヘルプを含めた各種インターフェイスのローカライズは今後のアップデートにて対応予定と伝えられいます。

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