AppleInsiderより米国時間12日、ポリカーボネートベース「iMac(Mid 2006)」24inchモデル(旧モデル)に確認されているとされる「Boot Camp」関連の不具合、及び同不具合を修正するとされる「iMac MXM Updater 1.0」の開発状況等に言及したインサイダ情報が掲載されています。
8月上旬に発表されたアルミニウムベース「iMac(Mid 2007)」におけるエントリモデルが、BCNを通じた9月のデスクトップPC機種別販売台数にてトップシェアを獲得する等、好調な売れ行きを示している「iMac」ですが、この度米国時間12日付のAppleInsiderにて、ポリカーボネートベース「iMac(Mid 2006)」24inchモデル(旧モデル)に確認されているとされる「Boot Camp」関連の不具合、及び同不具合を修正するとされる「iMac MXM Updater 1.0」の開発状況等に言及したインサイダ情報が掲載されています。
冒頭LinkのAppleInsider原文によると、「iMac(Mid 2006)」24inchモデルに(「Boot Camp」支援によって)インストールされたWindwosを起動する際に、「MXM(Mobile PCI-Express Module)」スロットフォーマットを使用した「NVIDIA GeForce 7300 GT」「NVIDIA GeForce 7600 GT」に対するハンドリングに起因して画面が表示されない(ブランクスクリーン)不具合が確認されており、同不具合を修正すべくしてAppleが「iMac MXM Updater 1.0」の開発に取り組んでいるとの現状が伝えられています。以下、原文の要訳(全文訳)となりますので宜しければ御参照下さい。
(ここから要訳)Appleは、自らのシステム(iMac)において「Boot Camp」支援によってインストールされたWindowsの実行を妨げている、凡そ1年間継続されている問題を解決すべくして、ホワイト24inch iMac(Mid 2006)に対するアップデートのテストを秘密裏に行っています。
Appleによる外部、内部のテスタ達は、現在は生産が行なわれていないホワイト24inch iMac(Mid 2006)における、NVIDIA製MXMスロットフォーマットを使用するグラフィックスカード(「GeForce 7300 GT」及び「GeForce 7600 GT」)に対するハンドリングを改善すべくした、軽微な、しかしながら重要なパッチの検証を行っています。
AMDによる「ATI Radeon HD」シリーズグラフィックスハードウェア、及びその他の物理インターフェイスを使用している新たなアルミニウム製「iMac(Mid 2007)」は、当該問題の影響を受ける事はありません。
昨年9月における「iMac(Mid 2006)」のリリース以来、Appleによるサポートディスカッション(Apple - Support - Discussions)におけるユーザ達によって、「Boot Camp」支援によってインストールされたWindowsを当該パーティションから起動する際における間歇的な不具合が報告されています。一部のシステムはリリース当初から適切に動作していますが、その他の多くの該当モデルでは、Windowsの起動時に画面が表示されない(ブランクスクリーン)不具合が確認されており、常にハードウェアの強制的なリスタートが強いられています。
当該問題に精通した人々によると、ロジックボードを交換する事によって影響を受けたマシンにおける問題が度々解決されていましたが、それらは確実な対処方法とはなり得ませんでした。ユーザ達は当該問題が「Boot Camp」に起因した不具合というよりは寧ろ、ハードウェアにおける内在的な問題として保証の範囲内でカバーされるべきである事をAppleに納得させる際の苦労をしばしば報告していました。しかしながら、マルチOSユーティリティ「Boot Camp」は「Mac OS X 10.4 Tiger」において使用する際にはBeta版と位置付けられているため、Appleからは何れのオフィシャルなテクニカルサポートも受ける事ができません。この事は、ユーザにとっては事態を悪化させる要因の一つともなっていました。
「Boot Camp」問題における原因の本質は明らかにされていませんが、パッチの存在によってシステム障害に対するソフトウェアを通じた制御が可能となり、ホワイトiMac(Mid 2006)に対する高価な修理を回避する事ができるであろうと確信されています。一部の機種は現在、「AppleCare」による保証期間を過ぎてしまっています。
Appleが当該問題を解決すべくしたソフトウェアアップデートのテストを完了する時期は不明瞭です。「iMac MXM Updater 1.0」と称された同ソフトウェアアップデートは開発過程の後半にあり、残存しているバグを隔離する事によってテストは成功に導かれるでしょう。10月下旬に予定されている「Mac OS X 10.5 Leopard」の正式リリースを受けてAppleは、アップデートされたコードをテストするためのもう一つのテスト環境(オペレーティングシステム)を有する事となります。(ここまで)
この記事へのトラックバック
当サイトにおけるプライバシーポリシー
この記事へのコメント