Apple、ADCを通じて「Safari for Windows 3.0.4（523.7）Build 310A15」をリリース、パフォーマンス、安定性の改善等を包含

Appleより米国時間26日、同社による次世代Webブラウザ「Safari 3」の最新Beta版に相当する「Safari for Windows 3.0.4（523.7）Build 310A15」がリリースされ、パフォーマンス、安定性、及び互換性の改善等が行われています。

• Apple Developer Connection

Appleによる世界開発者会議「WWDC 2007（Worldwide Developers Conference 2007）」基調講演時における「One More Thing」として紹介され、次世代オペレーティングシステム「Mac OS X 10.5 Leopard」における標準Webブラウザとしてバンドル予定とされる「Safari 3」。同時発表されたWindows版のリリースが多大な注目を集めつつ、「Safari 3.0.2」では懸念事項の一つとされていたWindows版における日本語表示、及びブックマーク追加時におけるクラッシュ等の改善が、「Safari 3.0.3」ではセキュリティ関連の修正、及び安定性改善等が各々行われる等、その完成度を高めていますが、この度米国時間26日付にて同Webブラウザの最新Beta版に相当する「Safari for Windows 3.0.4（523.7）Build 310A15」がリリースされ、現在ADC（Apple Developer Connection）を通じて英語版のバイナリパッケージが入手可能となっています（zip：約15.4MB、インストール後は要再起動）。

この度リリースされた「Safari for Windows 3.0.4（523.7）Build 310A15」における主な変更点として以下の項目等が示されています。

• 「Bookmark Bar」において展開されたフォルダを移動後に「Show all bookmarks」が正確にアップデートされなかった不具合を修正
• 非編集可能領域においてIMEがキーイベントを適切にハンドリング可能に
• 未知のMIMEタイプとして通知されたRSSにおいてメディアコンテンツ（Flash Player 9）を適切にハンドリング可能に
• プラグインインストール後の「Shockwave」初回利用時に「PluginPing.dll」において「Safari」がクラッシュし得た不具合を修正
• ローカルスタイルシートを用いた際に発生し得たクラッシュを改善
• 「Opera Mini Simulator」においてJavaアプレットが適切に動作可能に
• 「Windows Vista」において「QuickTime」が同梱されていないパッケージをインストールした際に「Bonjour」サービスが適切にセットアップされなかった不具合を修正
• スペルチェック（文法チェック）有効時にクラッシュが引き起こされていた不具合を修正
• 「Ctrl」+「E」キーコンビネーションを用いた際に「Search Bar」にフォーカスが合わされるべくした変更を適用
• プリント時にフッタがプリントの最初のページにしか反映されていなかった不具合を修正
• ファイルパスに非ASCII（マルチバイト）キャラクタが含まれていた際に、当該ファイルをアップデートする事ができなかった不具合を修正
• 非ASCIIキャラクタが含まれるページにおいて「Make Text Bigger」「Make Text Smaller」を使用した際に、グリフの欠落が生じ得た不具合を修正
• 新たに日本語入力に対応
• And many others...

また、主なシステム要件として以下の項目等が示されています。

• Windows Vista
• Windows XP
• 256MB以上のRAM容量
• 「Intel Pentium」プロセッサ500MHz以上

この度のリリースはADCを通じて行われているため、インストーラをダウンロードする際にはApple Developer Connectionのアカウントが必要となります（無料のOnlineメンバーシップで可）。

↑「Windows XP Home Edition Service Pack 2」+「Safari for Windows 3.0.4（523.7）Build 310A15」（クリックで拡大します）