Parallelsより「Parallels Desktop 3.0 for Mac Build 5160」(アップデート正式版)がリリース

Parallels Software Internationalより米国時間11日、同社によるMac OS Xベースの仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデート正式版に相当する「Parallels Desktop 3.0 for Mac Build 5160」がリリースされています。 先月上旬より最新ブランチに相当するBuild 5000番台のテストリリースが開始されているMac OS Xベースの仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop 3.0 for Mac」。2度のBetaリリースを経た後、米国時間8月31日には「Release Candidate Build 5144」が、同9月7日には「Release Candidate 2 Build 5158」が各々リリースされる等、着実なアップデートプロセスが示されていますが、この度米国時間11日付にて同仮想化ソフトウェアのアップデート正式版に相当する「Parallels Desktop 3.0 for Mac Build 5160」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページを通じてバイナリパッケージが入手可能(dmg:約88MB)となっている他、15日間試用可能なトライアルキーも提供されています(「Parallels Desktop 3.0 for Mac(英語版)」正規ユーザは無償にて継続利用可能となっています)。

当ブランチにおける一連のリリース(「Build 5060 Beta」~「Build 5160」)を通じた「Parallels Desktop 3.0 for Mac Build 5160」における主な特徴等が、インストーラ添付のリリースノート等を通じて以下の通りに示されています(「Parallels Desktop 3.0 for Mac Build 4560」からの主な変更点となります)。

「Coherence 3.0」における機能強化

  • 「Coherence」モードにおける更なる機能強化。「VMware Fusion」における「Unity」ビューと同様、Windowsアプリケーション(ウインドウ)に対してMac OS Xアプリケーション(ウインドウ)と同様のドロップシャドウを付加しつつ、「Expose」使用時における各ウインドウがMac OS Xウインドウと同様に個別動作可能に(デフォルトで「F9」にマッピング)。半透明ウインドウの表示等もサポート
  • 全てのウインドウに対する適切なZ-Orderのサポート
  • 「Coherence」モード利用時に、最小化したウィンドウがMac OS X(ホストOS)「Dock」内に格納可能に(「VMware Fusion」における「Unity」ビューと同様のハンドリング)
  • 「Coherence」モードにおける各種パフォーマンス改善
  • 「Coherence」モード利用時において、Windowsからの諸通知を前面に表示可能に(初期値はdisable)
  • 仮想マシンエイリアスをクリックした際の「Coherence」モードにおけるサイレントブートをサポート

Virtualizationエンジンに関する種々の改善

  • 仮想マシンパフォーマンスの全般的な最適化
  • CPU利用に関する重要な改善
  • メモリマネジメントの改善。複数仮想マシン稼動時に合計4GB以上のRAM領域を利用可能に
  • 単一の仮想マシンに対して割当可能な最大RAM容量が1.5GB→2GBに増加

「Shared User Profile(Shared Profile Tool)」の実装

  • ユーザプロファイルの共有を実現する「Shared Profile Tool」の実装。Mac OS X(ホストOS)サイドの「Desktop」「Documents」「Pictures」「Music」各フォルダをWindows(ゲストOS)サイドの「Desktop」「My Documents」「My Pictures」「My Music」として利用可能に
Mac OS X(ホストOS)、Windows(ゲストOS)間におけるデスクトップの共有
↑Mac OS X(ホストOS)、Windows(ゲストOS)間におけるデスクトップの共有(クリックで拡大します)

マルチユーザサポート

  • ゲストOSとしてのWindowsがMac OS Xにおける複数ユーザによって共用可能に

「Recycle Bin(Trash Bin、ゴミ箱)」の統合

  • Windows(ゲストOS)からMac OS X(ホストOS)サイドの「Recycle Bin」にファイル等の各種リソースをドラッグアンドドロップ可能に(Mac OS Xサイドの「ゴミ箱」にドラッグアンドドロップしたファイルはWindowsサイドの「ごみ箱」に移動)
「Parallels Desktop 3.0 for Mac Release Candidate 2 Build 5158」における「Recycle Bin(ゴミ箱)」の統合
↑「Parallels Desktop 3.0 for Mac Release Candidate 2 Build 5158」における「Recycle Bin(ゴミ箱)」の統合。ファイルの移動先はWindows上の「ごみ箱」となります(クリックで拡大します)

「Empty Windows Recycle Bin」のサポート

  • 「Parallels Desktop for Mac」における「Applications」メニューに、Windowsサイドの「ごみ箱」を空にするための機能を追加(「Applications」>「Empty Windows Recycle Bin」)

「Show Windows Desktop」etc...

  • 「Coherence」モード利用時に「Applications」メニューを通じて「Show Windows Desktop(デスクトップの表示(非表示))」「Show Windows Task Bar(タスクバーの表示(非表示)」、或いは「Start Menu(スタートメニュー)」の呼び出し等が実行可能に

各種サウンドデバイスの変更

  • メニュー、或いはステータスバーアイコンを通じて、Windows(ゲストOS)サイドにおける各種サウンドデバイスの変更等が即時反映可能に

「Boot Camp」支援によってインストールされたWindowsとのキーボードマッピングの互換性

  • 「Boot Camp」支援によってインストールされたWindowsと同様のキーボードマッピングを実現(「Insert」「Print Screen」等のWindows特有のキー、及び「かな」「英数」等)

バーチャルキーボードサポートの改善

  • Mac OS X(ホストOS)「Dock」内の「Parallels Desktop for Mac」アイコンにおけるコンテキストメニューを通じて、様々なキーコンビネーションをゲストOS(Windows etc...)に対して送信可能に(「Ctrl」+「Alt」+「Delet」、「Ctrl」+「Break」等)

Apple「iPhone」サポートの追加

  • ゲストOS内のWindows版「iTunes」を利用した「iPhone」との各種データ同期、ソフトウェアアップデート等をサポート(「Windows XP」「Windows Vista」)

「Parallels Transporter」における機能強化

  • 「Parallels Transporter 3.0 for GNU/Linux Build 1434」を使用してLinux PC(実機)、及びLinux仮想マシン(「.vmdk(VMwaare)」「.vhd(Virtual PC)」etc...)からマイグレーション可能に

Parallels Mounter

  • 仮想HDDブラウジング時におけるデフォルトアプリケーションとして「Parallels Mounter」を採用
  • 仮想マシン非起動時に「Parallels Mounter」を用いる事により、Mac OS Xによる「Finder」からWindows(ゲストOS)各種リソース(ファイル、フォルダ等)に対してダイレクトにアクセス可能に。「Parallels Virtual Disks(「.hdd」、仮想HDD)」のダブルクリックにて、Mac OS Xのデスクトップに当該ドライブ(ボリューム)をマウント可能

「Parallels Explorer」における機能強化

  • 「Palallels Explorer」においてサスペンド中のディスクイメージがハンドリング可能に
  • ドラッグアンドドロップ、コピー、デリート等の各種オペレーションの改善

「Parallels Image Tool」における互換性強化

  • 「Build 4560」より再実装されている「Parallels Image Tool」において、「Snapshot」を利用可能な仮想マシン用ディスクイメージに対する完全なる互換性を実現(Plain(プレーン) →Expanding(拡張)、Expanding→Plain等、仮想マシン用ディスクイメージフォーマットを変換可能 etc...)
  • And many others...
その他、現時点における既知の問題点等が同様にインストーラ添付のリリースノートを通じて確認可能となっています。「Coherence」モードの改善や「Shared Profile Tool」の実装、或いは「Recycle Bin」の統合等、利便性を追求した更なる機能強化等が印象に残る一方、細部に渡るチューニングによって齎された種々のパフォーマンス向上等にも好印象を抱いている次第です。
「Parallels Desktop 3.0 for Mac Build 5160」+「Windows XP Home Edition Service Pack 2」
↑「Parallels Desktop 3.0 for Mac Build 5160」+「Windows XP Home Edition Service Pack 2」(クリックで拡大します)


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