VMware、Mac OS Xベースの仮想化ソフトウェア「VMware Fusion 1.0 Build 51348」(正式版)をリリース

米EMC傘下のVMwareより米国時間6日、同社によるMac OS Xベースの仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」の正式版に相当する「VMware Fusion 1.0 Build 51348」がリリースされています。 Mac OS Xベースの仮想化ソフトウェアにおいて「Parallels Desktop for Mac」と双璧を成すであろうと目される「VMware Fusion」。米国時間7月3日付にてリリースされた「VMware Fusion for Mac 1.0 Release Candidate 1 Build 50460」において、Coherenceモード相当機能「Unity」ビューの強化や「Boot Camp」パフォーマンスの改善等、一層の完成度向上等が示されていましたが、この度米国時間6日付にて同仮想化ソフトウェアの正式版に相当する「VMware Fusion 1.0 Build 51348」がリリースされ、現在VMware公式サイト内オンラインストア(VMware Store)等を通じて79.99ドルにて入手可能となっている他、30日間試用可能なトライアルキーも提供されています(「Parallels Desktop for Mac」における試用可能期間は15日間)。

※5ユーザ:249.99ドル、10ユーザ499.99ドル(何れもダウンロード版)。2007年内提供予定とされる「Mail-in Rebate」プログラム(20ドルのキャッシュバック)は、米国在住者のみが対象となっています。

この度リリースされた正式版「VMware Fusion 1.0 Build 51348」は、機能面における「Release Candidate 1 Build 50460」からの大幅な変更等は行われていないようです。改めて「VMware Fusion 1.0」の主な特徴等が以下の通りに纏められています。
  • 仮想マシンにおいて稼動可能なゲストOSとして「Windows」「Linux」「Solaris」オペレーティングシステム等をサポート(32bit版、64bit版共にゲストOSとして利用可能。64bitゲストOS利用時には、仮想マシンに対して8GBまでのメモリ割当が可能)
  • 「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessor、対称型マルチプロセッサ)」のサポートにより、単一の仮想マシンにおいて複数の物理プロセッサ(或いはマルチコア)を利用可能
  • 「USB 2.0 High-Speed」のサポート。Mac OS X用ドライバが提供されていないデバイスの一部も仮想マシンにおいて動作可能
  • テキストのカットアンドペースト、ファイル(フォルダ)のドラッグアンドドロップ、及び各種リソースの容易な共有等を可能とする「Shared Folders(共有フォルダ)」の作成等、Mac OS X、仮想マシン間におけるシームレスな統合を実現
  • Parallels Desktop for Macにおける「Coherence」モード相当機能「Unity(調和、統一 etc...)」ビューの実装。恰もMac OS Xアプリケーションであるかの如くに、仮想マシンにおけるWindowsアプリケーションをハンドリング可能(「Windows Vista」「Windows XP」ゲストOSにて利用可能)
  • 仮想マシン(ゲストOS)から各種Macintoshコンピュータにおけるオプティカルドライブが利用可能(CD、或いはDVDを作成可能)
  • 「Boot Camp」支援によってインストールされた「Windows XP」「Windows Vista」を「VMware Fusion for Mac 」における仮想マシンとして利用可能
  • 「VMware Converter」を用いて、Windows PC(実機)、或いはサポート対象ディスクイメージ等を「VMware Fusion」における仮想マシンとしてマイグレーション可能
  • 3Dグラフィックスサポート。Windows XP仮想マシンにおいて、MicrosoftによるマルチメディアAPI「DirectX 8.1」をサポート(「MacBook」「Mac mini」等、「Intel GMA 950(Intel Graphics Media Accelerator 950)」搭載機種においては利用不可)
  • 「Boot Camp」支援によってインストールされたWindowsと同様に、「カナ」「英数」キーによる入力スクリプトの切り替え等が可能(トリニティワークスによる「AppleK for VMware」を利用する事により更なる操作性を実現)
主な最小システム要件として以下の項目等が示されています。
  • IntelベースMacintosh(64bitゲストOSを利用する際には「Intel Core 2 Duo」或いは「Intel Xeon」プロセッサ搭載機種が必要)
  • 512MBのRAM容量(1GB以上が推奨)
  • 「VMware Fusion」のインストールに必要な275MBのハードディスクドライブ空き容量
  • 各仮想マシン毎に必要な1GBのハードディスクドライブ空き容量(10GB以上が推奨)
  • Mac OS X 10.4.9 or later
「x64 Edition」を含む各種Windows、各種Linuxディストリビューション、或いは「FreeBSD」「Solaris x86」等を含むサポートオペレーティングシステムの詳細なリストが公式サイトにおける当該ページを通じて確認可能となっています。また、日本語版の発売予定は確認されていますが、リリース時期や価格等の詳細は未定と伝えられています。

64bitゲストOSや「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessor、対称型マルチプロセッサ)」のサポート、或いはリーディングベンダならではの豊富な仮想アプライアンス(Virtual Appliance Marketplace)や各種VMwareラインアップ(「VMware Workstation 6.0」「VMware ACE 2.0」「VMware Converter」「VMware Player 2.0」等)との互換性等、「Parallels Desktop for Mac」に対するアドバンテージも多いだけに、InnoTek GmbHによる「VirtualBox for OS X」を含めたMac OS Xベースの仮想化ソフトウェアの市場動向には今後も要注目となりそうです。

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