Appleより米国時間5月31日、「Xserve Lights-Out Management Firmware Update 1.0」がリリースされています。
Intelにより開発されたリモート監視、制御プロトコル「IPMI(Intelligent Platform Management Interface)」に準拠した形にてAppleが実装している「LOM(Lights-Out Management)」。同機能を「Xserve」に追加する事により100種以上(電圧、温度、ファンの回転速度等)のセンサに対応した各種モニタリングが提供され、「Mac OS X Server」内「Server Monitor(サーバモニタ、/Application/Utilities/Server Monitor.app)」を通じた高精度なシステム状態の監視、或いはシャットダウン、再起動等のリモート操作を実現可能としていますが、この度米国時間31日付にて同機能におけるセキュリティ修正、信頼性向上等を主目的としたファームウェアアップデート「Xserve Lights-Out Management Firmware Update 1.0」がリリースされ、
公式ダウンロードページ、及び「Software Update」経由にて入手可能となっています(約760KB)。
セキュリティアップデートとしてはCVEによる分類にて1件の修正項目(CVE-2007-2387)が示されており、特定の手法によって構成されたIPMIを利用する事により、リモートユーザがXserveシステムにおけるAdmin特権を略取可能として警告が発せられている他、Xserveにおける監視、管理機能の信頼性向上を計るべくした各種修正も併せて包含されているとの事。当該ボリュームにおける「/Aplications/Server」フォルダに「Xserve Lights-Out Management Firmware Update 1.0」がインストールされた後に、同ファームウェアアップデートアプリケーションを実行する必要があるとされています。
尚、アップデートプロセスは当該「Xserve」における「Finder」からアプリケーションとして実行する他、コマンドラインを通じたリモート経由によっても制御可能とされており、主なシステム要件として「Mac OS X 10.4.8」以降を搭載したIntelベースXserveが示されています。また、この度のファームウェアアップデートにおけるその他の関連情報の詳細等が冒頭Linkのナレッジベースを通じて確認可能となっています。
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