セキュリティ修正に関しては「MFSA 2007-17」「MFSA 2007-16」等、5件の脆弱性情報が「Mozilla Foundation Security Advisories」を通じて公開されており、5件中1件の脆弱性(MFSA 2007-12)がImpact key「Critical(危険度最高)」にレーティング。同脆弱性は細工が施されたデータのハンドリング時にレイアウト、JavaScriptエンジン(Gecko)において発生し得るメモリ破損エラーに起因しており、Firefoxのクラッシュ、或いは任意のコードの実行を誘発する可能性があるとして警告が発せられています(前記を含む同様のセキュリティ修正がVer.1.5.0.12にも適用されています)。
その他の主な変更点として、
- アフリカーンス、ベラルーシロケールを新たにサポート
- グルジア、クルド、ルーマニアロケールにおけるベータテスト開始
- 「Windows Vista」との互換性に関する更なる機能強化と不具合改善
- タブが20以上開かれている際に、タブ上のコンテキストメニューにおける「他のタブをすべて閉じる」が機能せず
- IntelベースMacintosh(Mac OS X for Intel)上におけるFlashコンテンツの表示に関する不具合(当該問題を回避するためには「/Library/Internet Plug-Ins/Flash Player Enabler.plugin」のPowerPC版を削除、或いは別の場所に移動)
- 新たなプラグインをインストールした際に「about:plugins」におけるプラグイン情報が更新されず(当該問題を回避するためには、Firefoxを一度終了し、プロファイルフォルダから「pluginreg.dat」を削除した後にFirefoxを再起動)
- IntelベースMacintosh上における「Rosetta」環境にてJavaが実行せず
- IntelベースMacintoshにおいてネイティブ、及びRosetta上の何れの場合も「Talkback」が機能せず(アプリケーションがクラッシュした際には、Appleによるクラッシュ報告プログラムが起動)
また、同様にセキュリティ修正等を主目的としたアップデートとされる「SeaMonkey 1.1.2」「SeaMonkey 1.0.9」もリリースされています。
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