Mozilla Foundationより「Firefox 2.0.0.4」「Firefox 1.5.0.12」がリリース、Ver.1.5系統はファイナルリリースに

Mozilla Foundationより米国時間5月30日、「Firefox 2.0.0.4」「Firefox 1.5.0.12」がリリースされています。 昨年10月末におけるVer.2.0のリリース後、既にVer.3.0系に相当する「Gran Paradiso」のAlpha版も公開されているFirefoxですが、この度米国時間5月30日付にて安定性向上とセキュリティ修正等を主目的とした継続的なプロセスの一環として「Firefox 2.0.0.4」「Firefox 1.5.0.12」がリリース。現在Mozilla Foundationによる公式ダウンロードページを通じて「Mac OS X(Universal Binary)」「Windows」「Linux i686」に対する日本語含む43言語に対応したバイナリパッケージが公開されています。

セキュリティ修正に関しては「MFSA 2007-17」「MFSA 2007-16」等、5件の脆弱性情報が「Mozilla Foundation Security Advisories」を通じて公開されており、5件中1件の脆弱性(MFSA 2007-12)がImpact key「Critical(危険度最高)」にレーティング。同脆弱性は細工が施されたデータのハンドリング時にレイアウト、JavaScriptエンジン(Gecko)において発生し得るメモリ破損エラーに起因しており、Firefoxのクラッシュ、或いは任意のコードの実行を誘発する可能性があるとして警告が発せられています(前記を含む同様のセキュリティ修正がVer.1.5.0.12にも適用されています)。

その他の主な変更点として、
  • アフリカーンス、ベラルーシロケールを新たにサポート
  • グルジア、クルド、ルーマニアロケールにおけるベータテスト開始
  • 「Windows Vista」との互換性に関する更なる機能強化と不具合改善
等が挙げられている他、Mac OS X版において確認されている既知の問題点として以下の項目等が挙げられています。
  • タブが20以上開かれている際に、タブ上のコンテキストメニューにおける「他のタブをすべて閉じる」が機能せず
  • IntelベースMacintosh(Mac OS X for Intel)上におけるFlashコンテンツの表示に関する不具合(当該問題を回避するためには「/Library/Internet Plug-Ins/Flash Player Enabler.plugin」のPowerPC版を削除、或いは別の場所に移動)
  • 新たなプラグインをインストールした際に「about:plugins」におけるプラグイン情報が更新されず(当該問題を回避するためには、Firefoxを一度終了し、プロファイルフォルダから「pluginreg.dat」を削除した後にFirefoxを再起動)
  • IntelベースMacintosh上における「Rosetta」環境にてJavaが実行せず
  • IntelベースMacintoshにおいてネイティブ、及びRosetta上の何れの場合も「Talkback」が機能せず(アプリケーションがクラッシュした際には、Appleによるクラッシュ報告プログラムが起動)
尚、システム要件に主だった変更は確認されておらず、Firefox 2.x、1.5.xの既ユーザに対してはリリース後48時間以内における自動更新経由でのアップデータ配布が予定されているとの事。Windows Vistaへの対応関連を含むその他の既知の問題点、及び詳細等が冒頭Linkのリリースノートを通じて確認可能となっている他、Mozilla Foundationからは旧バージョン利用者に対するFirefox 2へのアップグレードが強く推奨されており、Firefox 1.5系統に関してはこの度リリースされたFirefox 1.5.0.12がファイナルリリースとなっています(数週間内にVer.2系統への自動更新によるアップグレードを提供予定と伝えられています)。

また、同様にセキュリティ修正等を主目的としたアップデートとされる「SeaMonkey 1.1.2」「SeaMonkey 1.0.9」もリリースされています。

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