「VMware Fusion 8.1 Build 3272237」リリース、「Windows 10」との互換性を改善 etc...

米EMC傘下のVMwareより米国時間2015年12月8日、同社によるMac OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 8.1 Build 3272237」がリリースされ、「Windows 10」に対する互換性改善等が行なわれています。 米国時間2015年10月29日付にてリリースされた「8.0.2 Build 3164312」において、「OS X El Capitan(OS X 10.11)」に対する互換性改善等が行われている、OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」に、米国時間2015年12月8日付にてアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 8.1.0 Build 3272237」がリリース。現在VMwareによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータを通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約363MB)。

この度リリースされた「VMware Fusion 8.1.0 Build 3272237」における主な特徴として、以下の項目等が示されています。
  • 「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」における「Windows Easy Install(Windows簡易インストール)」オプションにおいて、「Windows 10.1511(Build 10586)」ISOイメージを「Windows Server 2012 R2」イメージとして誤認識していた問題を修正(アシスタントには「Windows 10 detected. The operating system will use Easy Install(ウィザードに「Windows 10 が検出されました。 オペレーティングシステムは簡易インストールを使用します)」と表示されるが、次のステップの「Version of Windows to install(インストールするWindowsのバージョン)」ダイアログボックスには、「Windows Server 2012 R2」に向けたオプションしか表示されていなかった)
  • マルチモニタ環境にてフルスクリーンモードを実行している場合に、モニタを取り外した際に、仮想マシンがクラッシュし得た問題を修正
  • 「Windows 10(ゲストOS)」において「Microsoft Excel 2013」を動作させた場合に、アプリケーションが、入力に対して1秒遅れて応答していた問題を修正
  • Appleによる「OS X El Capitan(OS X 10.11、ホストOS)」における仮想マシンにてUSBデバイスを使用した場合に、仮想マシンがクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • VNC(Virtual Network Computing)を使用して、非English言語の仮想マシンにアクセスした場合に、ゲストOSのキーボードレイアウト(非USキーボードレイアウト)がホストOSのそれと異なっていた問題を修正(「VMware KB 1004815」に記載されているソリューションは機能しないとの事)
  • 「OS X Mavericks(ホストOS)」以降における「USB 3.0 Super Speed」ポートに接続されているUAS(USB Attached SCSI)デバイスが、ゲストOSに接続されないケースが確認されていた問題を修正(「VM(仮想マシン)」>「Removable Devices(取外し可能デバイス)」を選択する事によって表示される、リムーバブルデバイスのリストにおいて、デバイスが接続されていると認識されていても、ゲストOSでは、そのデバイスの認識に失敗しているケースがあった)
  • ホストコンピュータ(Mac)においてdnsmasqサーバがインストールされ、構成されている場合に、仮想マシンにおいてリバースDNSルックアップが適切に動作しないケースが確認されていた問題を修正
  • USBストレージデバイス、及びOS X(ゲストOS)間において大容量のファイルをコピーした場合に、遅延、或いは失敗するケースが確認されていた問題を修正
  • And many others...
当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「OS X Mavericks(OS X 10.9)」以降(「OS X Yosemite(OS X 10.10)」を含む)となっています。Ver. 7.0にてサポートされていた「OS X Mountain Lion(OS X 10.8.5)」は対象外となりますので御注意下さい。また、既知の問題点を含むその他の詳細が、リリースノート、及びVMware Communities等を通じて確認可能となっています。


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