文面だけではイメージしづらい部分もあるかと思われますが、文中にリンクされているAppleInsider発のイメージと併せて御覧頂けると幸いです。また、イメージにも例示されていますが、この度新たに出願されたと伝えられているインターフェイスには、任意のデスクトップに対して「Dashboard A」「Dashboard B」「Dashboard C」等、複数のDashboardを同居させつつ、切り替えを行うようなコンセプトが提議されているようですので、念頭に入れつつ御覧頂けると幸いです。
(ここから要訳)Appleによる「Dashboard」ソフトウェアに対する新たな改訂は、同社によるファイリングによって明らかにされた3D(3次元)キューブ環境を含む、複数のWidgetユーザインターフェイスから選択するためのオプションをユーザに提供するかも知れません。
「Multiple Dashboards」との標題の下、2006年2月1日付にてファイリングされている45ページの特許出願には、提議されたインターフェイスコンセプトに関してクレジットされたエンジニア達の中から、AppleによるVice President of Platform Experience, Scott Forstall氏の名前が記載されています。
AppleによるMac OS Xオペレーティングシステムの現行バージョンが、Dashboard Widgetを管理するために単一のリポジトリ、及びグラフィカルインターフェイスビューを提供しているのに対し、Scott Forstall氏による提案は、インターネット側に用意されたダウンロード可能なWidget数等を管理するための複数「Dashboard View」の作成、及び構成等をユーザに提供するためのコンセプトを展開するでしょう。
例えば、あるDashboard Vewには仕事に関連したWidgetを収容しても良いでしょうし、一方で別のDashboard Vewには、私事のみに関連したWidgetを収容するのも良いでしょう。また「種々のトリガイベント~」「種々のキーコンビネーション、及びメニューセレクション等のような~」と題された項目に記述されている諸機能は、Dashboard Vew内において様々なDashboardワークスペースを制御するために使用される事となるでしょう。
前述のファイリングを確認した限りにおいては、各々のDashboardには一つ以上の同一Widgetを含ませる事が可能となるようです。そして個々のWidgetにおける「State」インフォメーションは、特定のWidgetが含まれる各々のDashboardに対して個別に保持されるか、或いは常用的にWidgetが使用される全てのDashboardに対して横断的に保持されるかの何れかとなるでしょう。
Appleはこの度のファイリングにおいて以下のように述べています。
「各ユーザは(各々のDashboardに対して)自身のDashboardのみにアクセス可能とするか、或いは様々なユーザに対して幅広く開放するかの何れかの選択を行う事が可能です」
「当該ユーザは(要求された際には)その他のユーザに対して開放するDashboardを指定する事が可能です。また、Dashboardに対する各種の変更を他ユーザに対して許可するか否か等を、自身が作成したDashboardの何れか、或いは全てに対して指定する事も可能です」 提議されたコンセプトにおける一つの実装例として(個々のDashboardにおける)タブ、及びタブパネルを搭載した馴染み深いタブインターフェイスによる管理方法が示唆されています。
「任意のタブがアクティブにされた際(例えばマウスクリック等)、当該タブパネルは前面に移動されつつアクティベートされます」Appleは続けて説明しました。「当該タブパネルには、ユーザ、アプリケーション等によってインタラクティブな機能性が提供されるWidgetの一つ以上が包含可能となります」
各々のタブは、適切なタイトル、Dashboardテーマ、或いはコンテンツ等による各種の情報によってラベリングされるでしょう。そして未使用時には、コンフギュレーションバーにおいて最小化され、保管される事となります。 その他の潜在的な実装において、Appleはキューブインターフェイスを通じた、複数Dashboardを組織化するための形状的なスキームを例証しています。
「例えば……」Appleは述べました。「キューブには、Dashboard、Dashboardアイコン、或いはキューブの前面におけるDashboardに関連した、様々な選択可能なオブジェクトを表示させる事が可能です。ユーザはその際に、キューブのアニメーションをコントロールするための制御機構(例えば、スクロールバー、キー、マウスオーバー等)を操作する事となります」 「例えば各々のクォータローテーションによって、キューブの前面には様々なDashboardアイコン、イメージ、スタティックなオブジェクト(或いはアニメーション化されたオブジェクト)等、少なくとも幾つかのポジションを保有可能なDashboard Indiciaが表示されます」
また、当該ファイリングには以下のようにも明記されています。
「前述のように、ユーザはキューブの回転軸を「回転(スピン)する事」によって、利用可能なDashboardを迅速に確認する事ができます。また当該ユーザは、他のDashboardを確認するために「flip」ボタンをクリックする事によって、キューブをローテート(縦回転)、或いはスピン(横回転)させる事も可能となります」
Dashboardを表示すべくしてアニメーション化された2D、及び3Dグラフィカルオブジェクトを利用する事によって、ユーザは一つ以上(複数の)Dashboardを一定時間視認する事が可能となります。
ファイリングにおいて提議された、その他のDashboardインターフェイスコンセプトには「Dashboard Configuration Bar」及び「Dashboard Rolodex」等が含まれています。
Macintosh関連ニュースサイト「MacNN」において最初に言及されたこの度の特許出願には、発明者達の中からImran Chaudhri氏、John Louch氏、及びEric Peyton氏らの名前が記載されています。(ここまで)
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