そんな中、米国時間17日付のAppleInsiderにて「iPhone」商標を巡り論争を繰り広げたAppleとCiscoにおける、各々の「iPhone」の相互運用性に言及した情報が掲載されていますので、以下に内容の全文を要訳してみます。尚、文中では便宜上、AppleによるiPhoneを「Apple iPhone」、CiscoによるiPhoneを「Cisco iPhone」と表記しています。
(ここから要訳)Cisco SystemsとAppleは(先に合意に至った協定の実践に拠り)各々のiPhoneデバイスの相互運用性を実現すべく、その方法の探索に着手しました。
両社は今年2月に「iPhone」商標に関する激しい論争を終結し、同デバイスにおける名称を使用するための法律上の権利を各々の会社に許諾した示談によって、法的な処置を回避しています。
また、CiscoとAppleは協定の一部として、セキュリティ、コンシューマ、及びエンタープライズコミュニケーション分野における相互運用性を実現すべく、その機会を探索する事案にも合意しています。
Cisco, Chief Development Officer(最高開発責任者), Charlie Giancarlo氏は、既に自らの机上に凡そ半ダース(6つ)程のアイデアを有している現状を明らかにしています。
※Charlie Giancarlo氏:Apple, Chief Executive, Steve Jobs氏が、Ciscoのビジネス、及びコンシューマとの相互運用性をApple iPhoneにおいて実現するための方法について、自らのチームメンバとディスカッションを行っている現状を先週のインタビューにおいて明らかにした人物。
Giancarlo氏は「我々は、Apple iPhoneとの相互運用の将来性に関して楽観的に捉えていますが、現時点では時期尚早であると考えます」との自らの見解を示すと同時に、両社のiPhoneにおける相互運用性を実現するための方法に関しては「現在、両社の技術チームによって研究が行われている段階です」との現状を説明しています。
しかしながら議論は、Apple iPhoneとCisco iPhone(インターネットベースのホームフォン)との相互運用性のみに集中されている訳ではありません。他にもGiancarlo氏は、
「我々は、インスタントメッセージング、及びテレカンファレンス等と同等のサービスをユーザに提供している自らのコーポレートフォンシステムにおいて、Apple iPhonesがシームレスに運用される事を切に望みます」
との見解も示しています。
Appleは、6月末までに自らのiPhoneの販売を開始するであろうとの意向を示しています。また、同様にiPhoneとブランドされたCiscoによる広大なアレイは、既に昨年12月に導入されています(ここまで)。
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