Netscape、最新版のWebブラウザ「Netscape 8」をリリース

AOL(America Online)傘下のNetscapeより米国時間20日、同ブランドによるWebブラウザ「Netscape」のアップグレードリリースに相当する「Netscape 8」がリリースされています。

日本でインターネットが普及し始めた1990年代後半には、Mac OSプラットフォームにおいて標準ブラウザとしての地位を確立していた「Netscape」ですが、米国時間2003年6月30日付にて Ver. 7.1をリリースして以降、開発要因の多くがレイオフされる等、その輝かしい歴史に幕を閉じるかと思われていました。

その後、多くの支持者による嘆願の効果等もあり、米国時間2004年8月17日付にて Ver. 7.2がリリースされていましたが、この度は メジャーアップグレードに相当する Ver. 8.0がリリースされています。

同版は、前版までの「Mozillaをベースに機能を追加したMozillaクローン」から大幅に仕様が変更されており、レンダリングエンジンには セキュリティとパフォーマンスに優れた従来までの「Gecko」に加えて、嘗てのライバルInternet Explorerにて使用されている「Trident(MSHTML)」も併せて実装する事によって、多様なWebページに対する互換性の改善も実現されています。

刷新されたルックアンドフィール、ユーザインターフェイス等により、ファーストインプレッションにて嘗ての面影は全く無し。コアな支持層にとっては、何とも微妙で複雑なアップグレードに映るかも知れません。尚、「Trident(MSHTML)」に関しては、Windowsに実装されているエンジンを呼び出す仕様となっており、この点からも 現時点ではWindows版のみのリリースとなっています。

雑感(Netscapeの思い出)

私がインターネットを始めた時は、「Mac OS 7.6 Harmony」にバンドルされていた「Netscape Navigator 3.04」を使っていた記憶があります。当時は、Mac OS=Netscape、Windows=Internet Explorer、という図式が成立していたくらいに Macユーザに親しまれていたと認識していますが、時代は変わってしまいましたね。

この度リリースされた Ver. 8.0は「Internet ExplorerとFierfoxの良いとこ採り」を長所として掲げているいるようですが、オリジナリティが低減しているのは寂しい限りです。

現在でも標準的に使用されている暗号化プロトコルの「SSL(Secure Socket Layer)」や、ブログの普及で認知度が向上している「RSS(RDF Site Summary、Really Simple Syndication、Rich Site Summary)」は、Netscapeによって開発された技術です。インターネットの世界の礎を築いてきた重鎮なだけに、今回のアップグレードが復権のきっかけになる事を願うばかりです。



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