※既に米国時間21日付にてVer. 4.2.14がリリースされていますが、同版に関しては別途にエントリする予定でおります。
米国時間2月27日付にてリリースされたVer. 4.2.8において、AppleによるMac OS Xホストに対する互換性改善等が行われている、マルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」に、米国時間3月15日付にてアップデートリリースに相当する「Oracle VM VirtualBox 4.2.10 Build 86644」がリリース。現在VirtualBoxによる公式ダウンロードページを通じて、Mac OS X、Windows、Linux、Solarisを対象としたバイナリパッケージ、ソースコード、SDK(Software Development Kit)、及びPUEL(VirtualBox Personal Use and Evaluation License)に準拠したエクステンションパック(Oracle VM VirtualBox Extension Pack)が入手可能となっています(Mac OS X版 約105.0MB。バイナリとソースコードには、ライセンスとしてGPLv2(GNU General Public License Version 2)が適用されています)。
この度リリースされた「Oracle VM VirtualBox 4.2.10」における主な変更点として、以下の項目等が示されています。
- GUI関連の改善。XQuartz X serverとのキーボード関連の互換性を修正
- ディスプレイ関連の改善。一部特定状況下におけるマルチモニタ構成下にて、クラッシュするケースが確認されていた問題を修正(Mac OS Xホストにおいてのみ発生し得た問題)
- 一部特定状況下にて、クラッシュするケースが確認されていた問題を修正(例えばホストOSをハイバネートから復帰した後等に発生し得た問題)
- 内部ネットワーク設定が非アクティブな場合においても、それらの設定が失われなくなるべくした改善を適用
- ストレージ関連の改善。Microsoft仮想ディスク(vhd)との非互換性を修正(「Microsoft Hyper-V」に対する互換性改善等)
- コマンドラインユーティリティ「VBoxManage」関連の改善。「--eulafile」オプション(エクスポート)を使用した場合に、クラッシュするケースが確認されていた問題を修正
- 「Linux Kernel 3.9-rc0」におけるコンパイルを修正(Linuxホスト、ゲスト)
- ゲストOS拡張機能「Guest Additions」関連の改善。共有フォルダに向けたゲストカーネルモジュールにおける警告を修正(Linux Additions)
- 「libdbus」が有効化されていない場合に、「VBoxService」がクラッシュするケースが確認されていた問題を修正(Linux Additions)
- MMR(Multimedia Redirection)サポートのアップグレーディングを修正(Windows Additions)
- And many others...
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