※既に米国時間11日付にてVer. 16.0.1がリリースされていますが、当エントリではVer. 16.0.0リリース時における情報をベースに、Ver.16.0の全般的な特徴等を簡単に纏めてみたいと思います。 リリーススケジュールや開発チャンネルの見直し等に伴い、短周期での高速リリースサイクルに取り組んでいる、オープンソースWebブラウザ「Firefox」ですが、この度米国時間9日付にて同Webブラウザの最新安定版に相当する「Firefox 16.0.0」がリリースされ、現在Mozilla Foundationによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータを通じて、Mac OS X、Windows、Linuxを対象とした日本語含む88言語に対応したバイナリパッケージが入手可能となっています(Mac OS X版 約33.3MB)。
この度リリースされた「Firefox 16.0.0(Release)」では、一連のテストリリースにおける成果が安定版にマージされる形となっており、主な特徴として以下の項目等が示されています(Ver.15.0.1からの主な変更点となります)。
- Mac OS X版において、VoiceOverに対する限定的なサポートをデフォルトにて有効化
- Webアプリケーションをイニシャルサポート
- ローカライズ関連の改善。新たにAcholi(アチョリ語)、Kazakh(カザフ語)に対応
- インクリメンタルガーベジコレクションの導入により JavaScriptの応答性を改善
- 主としてWeb開発者に向けた機能の改善。各種ツールに迅速にアクセス可能とするボタン、Webコンソールに向けたエラーカウント、及び迅速なキーボードアクセスに向けた新たなコマンドラインインターフェイスを伴う、新たなデベロッパツールバーを実装
- 「CSS3」アニメーション、トランジション、トランスフォーム、Gradientsのベンダー接頭辞が外れるべくした変更を適用
- スクラッチパッドに「Recently opened files(最近開いたファイルを開く)」リストを追加
- デバッガがページをリロードした場合に、指定されたブレークポイントで停止しなかった問題を修正
- デジタル署名におけるハッシュアルゴリズムとして、「MD5(Message Digest Algorithm 5)」がサポートされなくなるべくした変更を適用
- Opus音声コーデックをデフォルトにてサポート
- 「CSS3」アニメーションにおいて、リバースアニメーションに対応
- 「about:memory」において、タブ毎のメモリ使用量を確認可能に
- プレリリース版を対象としたユーザエージェント文字列に、メジャーバージョンのみが表示されるべくした変更を適用
- 幾つかの安定性関連の問題を修正
- 幾つかのセキュリティ関連の問題を修正
- And many others...
その他にも「Firefox」関連では、同日付にてモバイルブラウザ「Firefox for Android」の最新安定板に相当する「Firefox for Android 16.0.0」もリリースされており、同版ではメインコンテンツの可読性を向上すべくした「リーダーモード」の実装等が行われています(スマートロケーションバーに表示されるアイコンをタップする事によって、リーダーモードを有効化。Android版は「Google Play」を通じて入手可能となっています)。
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