リリーススケジュールや開発チャンネルの見直し等に伴い、短周期での高速リリースサイクルに取り組んでいる、オープンソースWebブラウザ「Firefox」ですが、この度米国時間28日付にて同Webブラウザの最新安定版に相当する「Firefox 15.0.0」がリリースされ、現在Mozilla Foundationによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータを通じて、Mac OS X、Windows、Linuxを対象とした日本語含む88言語に対応したバイナリパッケージが入手可能となっています(Mac OS X版 約32.6MB)。
この度リリースされた「Firefox 15.0.0(Release)」では、一連のテストリリースにおける成果が安定版にマージされる形となっており、主な特徴として以下の項目等が示されています(Ver.14.0.1からの主な変更点となります)。
- Windows版において、バックグラウンドにて自動更新可能なサイレントアップデートに対応
- SPDYネットワークプロトコルv3をサポート
- Webブラウザに向けた3Dグラフィックスレンダリングの標準規格「WebGL」対応の強化(圧縮テクスチャの対応によるパフォーマンス改善等)
- ローカライズ関連の改善。新たにマイティリー語(Maithili)に対応
- アドオンを対象として、メモリ使用量を最適化
- 主としてWeb開発者に向けた機能の改善。デベロッパツールにJavaScriptデバッガを統合
- インスペクタに対して、新たなレイアウトビューを追加
- 高精度イベントタイマーを実装
- CSSにおける「word-break」プロパティを実装
- サイトのデスクトップ、およびモバイルビュー間の切り替え等を可能とする、新たなレスポンシブデザインツールを追加
- 「HTML5」関連の改善。Opusオーディオコーデックに対するネイティブサポートを追加
- 「audio」「video」エレメントの「played」属性をサポート
- 「source」エレメントの「media」属性をサポート
- タブキーで要素のフォーカス移動を繰り返した場合に、フォーカスリング(フォーカスが当たった要素の周りに表示される点線)が徐々に太くなり得た問題を修正
- 幾つかの安定性関連の問題を修正
- 幾つかのセキュリティ関連の問題を修正
- And many others...
その他にも「Firefox」関連では、同日付にてモバイルブラウザ「Firefox for Android」の最新安定板に相当する「Firefox for Android 15.0.0」もリリースされており、同版ではタブレットデバイスに向けたネイティブインターフェイスの実装、及びモバイル向け、デスクトップ向けサイトの表示切り替え機能の実装等が行われています(Android版は「Google Play」を通じて入手可能となっています)。
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