Mozillaより「Firefox 13(Release)」がリリース

Mozilla Foundationより米国時間5日、Releaseチャンネルを通じて、同団体によるマルチプラットフォーム対応のオープンソースWebブラウザ「Firefox」の最新安定版に相当する「Firefox 13.0」がリリースされています。 リリーススケジュールや開発チャンネルの見直し等に伴い、短周期での高速リリースサイクルに取り組んでいる、オープンソースWebブラウザ「Firefox」ですが、この度米国時間5日付にて同Webブラウザの最新安定版に相当する「Firefox 13.0.0」がリリースされ、現在Mozilla Foundationによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータを通じて、Mac OS X、Windows、Linuxを対象とした日本語含む87言語に対応したバイナリパッケージが入手可能となっています(Mac OS X版 約30.7MB)。

この度リリースされた「Firefox 13.0(Release)」では、一連のテストリリースにおける成果が安定版にマージされる形となっており、主な特徴として以下の項目等が示されています(Ver.12.0.0からの主な変更点となります)。
  • 新規タブを開いた時に、頻訪ページをサムネイルにて一覧表示可能に(Operaによるスピードダイヤルに相当)
  • デフォルトのホームページから、ブックマーク、履歴、設定等に対して迅速にアクセス可能に
  • 米Googleが提唱するネットワークプロトコル「SPDY」をデフォルトにて有効化(対応サイトにおけるブラウジングを高速化)
  • リストアされたバックグラウンドのタブが、デフォルトにて読み込まれなくなるべくした変更を適用(起動の高速化等に貢献)
  • スムーズスクロール機能をデフォルトにて有効化
  • 主としてWeb開発者に向けた機能の改善。ページインスペクタ、HTMLパネル、スタイルインスペクタ、Scratchpad、スタイルエディタに対して、総じて72件の改善を適用
  • 新たに「column-fill」CSSプロパティを実装
  • 「ECMAScript 6」におけるMap/Set オブジェクトを試験的に実装
  • 幾つかの安定性関連の問題を修正
  • 幾つかのセキュリティ関連の問題を修正
  • 「CSS3」における「background-position」プロパティの拡張構文をサポート
  • 「:invalid」疑似クラスをformエレメントに適用可能に
  • And many others...
一方で、主としてエンタープライズクラスに向けて継続されていたVer. 3.6のサポートは、米国時間4月23日付にて終了しています。今後はセキュリティ関連の修正も行われないため、開発サイドからは(該当ユーザに対して)現行版へ移行するように呼び掛けられています。

また、当バージョン(Ver. 13.0.0)より、Windows版におけるシステム要件の一部が変更され、「Windows XP Service Pack 1」「Windows 2000」への対応が終了しています。Windows版は「Windows XP Service Pack 2」以降がサポート対象となりますので、御注意下さい。

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