Mozillaより「Firefox 12(Release)」がリリース

Mozilla Foundationより米国時間24日、Releaseチャンネルを通じて、同団体によるマルチプラットフォーム対応のオープンソースWebブラウザ「Firefox」の最新安定版に相当する「Firefox 12.0」がリリースされ、Mac OS X版におけるWebGLパフォーマンスの改善等が行われています。 リリーススケジュールや開発チャンネルの見直し等に伴い、短周期での高速リリースサイクルに取り組んでいる、オープンソースWebブラウザ「Firefox」ですが、この度米国時間24日付にて同Webブラウザの最新安定版に相当する「Firefox 12.0.0」がリリースされ、現在Mozilla Foundationによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータを通じて、Mac OS X、Windows、Linuxを対象とした日本語含む86言語に対応したバイナリパッケージが入手可能となっています(Mac OS X版 約30.1MB)。

この度リリースされた「Firefox 12.0(Release)」では、一連のテストリリースにおける成果が安定版にマージされる形となっており、主な特徴として以下の項目等が示されています(Ver.11.0.0からの主な変更点となります)。
  • 一部のApple製コンピュータにおいて、Webブラウザに向けた3Dグラフィックスレンダリングの標準規格「WebGL」のパフォーマンスが低下するケースが確認されていた問題を修正
  • Windows版において、アップデート毎にUAC(User Account Control、ユーザアカウント制御) による確認画面が表示されなくなるべくした変更を適用(更新作業を、よりスムーズに実行可能に)
  • ページのソース表示に行番号を追加
  • <title>属性の値に含まれる改行文字が反映され、複数行のツールチップを表示可能に
  • 「Find in Page(ページ内検索)」を実行した時に、検索結果における強調部が画面中央部に表示されるようにスクロール位置を調整
  • 「Download Manager(ダウンロードマネージャ)」ウインドウにペーストされたURLが、自動的にダウンロードされるべくした改善を適用
  • CSSにおける「text-align-last」プロパティをサポート
  • 「ECMAScript 6」におけるMap、Setオブジェクトを試験的に実装
  • 一部のTinyMCEベースのテキストエディタが、読み込みに失敗するケースが確認されていた問題を修正
  • 「HTML5」の動画や音声の再生時に表示されるコントローラーを改善
  • 幾つかの安定性関連の問題を修正
  • 幾つかのセキュリティ関連の問題を修正(総じて14件の修正を適用)
  • And many others...
一方で、主としてエンタープライズクラスに向けて継続されていたVer. 3.6のサポートが、米国時間4月23日付にて終了されました。今後はセキュリティ関連の修正も行われないため、開発サイドからは(該当ユーザに対して)現行版へ移行するように呼び掛けられています。

また、ESR版(Extended Support Release、法人向けの延長サポート版)、及びAndroid版に関しては、セキュリティ関連の修正等を主目的としたVer. 10.0.4が公開されています(「Firefox for Android」に関しては、現在抜本的な設計の見直しを行なっているため、新機能の追加等は行わないメンテナンスアップデートとして提供されています)。

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