Mozillaより「Firefox 10(Release)」がリリース、アドオンの互換性確認を緩和 etc...

Mozilla Foundationより米国時間1月31日、Releaseチャンネルを通じて、同団体によるマルチプラットフォーム対応のオープンソースWebブラウザ「Firefox」の最新安定版に相当する「Firefox 10.0」がリリースされ、アドオンの互換性確認の緩和等が行われています。 リリーススケジュールや開発チャンネルの見直し等に伴い、短周期での高速リリースサイクルに取り組んでいるオープンソースWebブラウザ「Firefox」ですが、この度米国時間1月31日付にて同Webブラウザの最新安定版に相当する「Firefox 10.0.0」がリリースされ、現在Mozilla Foundationによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータを通じて、Mac OS X、Windows、Linuxを対象とした日本語含む85言語に対応したバイナリパッケージが入手可能となっています(Mac OS X版 約31.4MB)。

この度リリースされた「Firefox 10.0.0(Release)」では、一連のテストリリースにおける成果が安定版にマージされる形となっており、主な特徴として以下の項目等が示されています(Ver.9.0.1からの主な変更点となります)。
  • インターフェイス関連の改善。ナビゲーションツールバーにおける「forward(進む)」ボタンが、履歴を戻るまで非表示となるべくした変更を適用
  • アドオンの互換性確認の緩和。多くのアドオンが、デフォルトにて新版との互換性を有するべくした変更を適用。今後のバージョンでは、バージョン毎にアドオンの互換性確認を行う必要はなく、Ver. 4.0以降で動作するアドオンは、今後の全バージョンにおいて動作するものとされる(この対象とはならない一部のアドオン(バイナリコンポーネントを含むアドオン等)に関しては、引き続き互換性確認が行われる事となる)
  • Webブラウザに向けた3Dグラフィックスレンダリングの標準規格「WebGL」において、新たにアンチエイリアシングに対応
  • サードパーティプラグインを使用する事なく、アニメーションを3Dに変換可能に
  • 「CSS3」における3Dトランスフォームをサポート
  • 「HTML5」関連の改善。双方向テキストの分離を実現すべくした、新たな<bdi>エレメントを、CSS プロパティと共に実装
  • フルスクリーンにて動作可能なWebアプリケーションをビルド可能とする、フルスクリーンAPIを実装。同APIを使用する事により、ゲームや動画コンテンツ、プレゼンテーション等のWebアプリケーションをフルスクリーンにて表示可能に
  • デベロッパツールの改善。仕様との整合性を高めた「IndexedDB API」を追加
  • 主としてWeb開発者に向けた新機能として、該当要素のハイライト、新たなCSSスタイルインスペクタを含む、インスペクタツールを追加
  • Appleからリリースされた最新のJavaをインストールした後に、Javaアプレットがインストールされたタブを閉じた時にクラッシュするケースが確認されていた問題を修正(Mac OS X版に)
  • Mac OS X版においてブックマークを移動した場合に、クラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • 各種設定をインターネットを介して共有可能な同期機能「Firefox Sync」のセットアップ手順を簡素化
  • 従来までテキストエディタとして実装されていたスクラッチパッドに、Orionコードエディタを統合(構文の強調表示機能等により、JavaScriptの作成がより容易に)
  • 幾つかの安定性関連の問題を修正
  • 幾つかのセキュリティ関連の問題を修正
  • And many others...
その他にもMozillaからは、同日付にて旧版を対象としたメンテナンスアップデートに相当する「Firefox 3.6.26」もリリースされており、同バージョンではセキュリティ、及び安定性関連の修正等が行われています。

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