※既に米国時間21日付にてVer.9.0.1がリリースされていますが、当エントリではVer.9.0リリース時における情報をベースに、「Firefox 9」における主な特徴等を簡単に纏めてみたいと思います。 リリーススケジュールや開発チャンネルの見直し等に伴い、短周期での高速リリースサイクルに取り組んでいるオープンソースWebブラウザ「Firefox」ですが、この度米国時間20日付にて同Webブラウザの最新安定版に相当する「Firefox 9.0」がリリースされ、現在Mozilla Foundationによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータを通じて、Mac OS X、Windows、Linuxを対象とした日本語含む83言語に対応したバイナリパッケージが入手可能となっています(Mac OS X版 約29.5MB)。
この度リリースされた「Firefox 9.0(Release)」では、一連のテストリリースにおける成果が安定版にマージされる形となっており、主な特徴として以下の項目等が示されています(Ver.8.0.1からの主な変更点となります)。
- JavaScriptエンジンに対するType Inference(型推論)の導入により、JavaScriptパフォーマンスを大幅に改善。型推論の導入によって、推論された型情報をJIT(Just In Time)コンパイラにて活用可能に(「Kraken」「V8」等、主要なベンチマークテストにて30%以上のパフォーマンス向上が確認されているとの事)
- 「OS X Lion(Mac OS X 10.7)」を対象として、テーマの統合を改善
- 「OS X Lion」を対象として、2本指スワイプによるナビゲーションに対応
- JavaScriptを通じて、HTTPヘッダ「DNT(Do Not Track)」ステータスを確認可能に
- CSSにおける「font-stretch」プロパティをサポート
- CSSにおける「text-overflow」プロパティに対するサポートを改善
- HTML5、CSS、MathML(数式記述)等を対象として、標準対応を改善
- 幾つかの安定性関連の問題を修正
- 幾つかのセキュリティ関連の問題を修正
- And many others...
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