一連のテストリリース(「Beta 1 Build 13067.648697」~「Beta 2 Build 13151.668055」)を通じた「Parallels Workstation 6 for Windows/Linux Build 13934」における主な特徴として以下の項目等が示されています(「4.0 Build 6630」からの主な変更点となります。尚、Parallelsによる各種の仮想化ソフトウェアには、ベーステクノロジに準じたバージョンナンバが付されるため、「Workstation」においてVer.5.0は存在しません)。
- パフォーマンス、及び安定性を全般的に改善
- 仮想マシンのパフォーマンスを改善すべくして、仮想マシンプロセス(prl_vm_app)を64bit化(1GB以上のRAM容量が割り当てられた仮想マシンにおいて特に有意)
- 仮想CPUにおいて「NX bit(No eXecute bit)」をサポート(Windows(ゲストOS)において「DEP(Data Execution Prevention)」を有効化可能に)
- Intel Core i7/i5プロセッサが実装されたホストコンピュータ上で動作する仮想マシンに向けて、「Intel AES-NI(Intel Advanced Encryption Standard Instruction Set)」をサポート
- CPU仮想化支援「Intel VT-x2(Intel Virtualization Technology Generation 2)」をサポート(「Intel EPT(Intel Extended Page Tables)」「Intel FlexPriority」「Intel VPID(Intel Virtual Processor ID)」に対応)
- KVMパラバーチャライゼーションにより、対応するLinux(ゲストOS)のパフォーマンスを向上
- iOSベースのリモートクライアント「Parallels Mobile」からのアクセスに対応。「iPad」「iPhone」「iPod touch」を通じて、Parallels仮想マシンをマネジメント可能に
- 仮想マシン動作時におけるCPU使用率を低減
- Windows 7/Vista/XP(何れもゲストOS)を対象として、ディスクのI/Oパフォーマンスを最大で35%改善
- Windows(ゲストOS)を対象としてスタートアップ、及びシャットダウンプロセスを高速化
- スナップショット関連のオペレーションにおいてパフォーマンスを改善
- ポーズ(一時停止)、或いはサスペンド状態からのレジュームプロセスを高速化
- Linux(ゲストOS)におけるパフォーマンスを改善
- 多くのメモリ容量が割り当てられた仮想マシンに対するサポートを改善
- GUIクライアントを伴わずして、仮想マシンをバックグランドにて動作可能に(ヘッドレスモード)
- GUIベースのマルチプラットフォームマネジメントユーティリティ「Parallels Management Console」を使用して、リモートにて仮想マシンをマネジメント可能に
- 仮想デバイス関連の改善。仮想マシンのCD/DVDドライブ、及び新規に作成された仮想マシンのハードディスクドライブを対象として、新たに仮想SATA(Serial ATA)インターフェイスをサポート
- ネットワークパフォーマンスの高速化、及び互換性の向上に向けて、新たにVirtual Intel PRO/1000(e1000)ネットワークインターフェイスをサポート(「Windows XP」以前では非サポート)
- 仮想USBマウス関連の改善。ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」がインストールされていない(或いは無効化されている)状況下においても、ホストOS、ゲストOS間においてシームレスなカーソルの移動を実現するマウスシンクロナイズ機能が有効化
- 新たな仮想USBキーボードテクノロジにより、入力、及びナビゲーションのオペレーション等を高速化
- USB機能に向けて、スピードの増進、互換性の改善等を適用
- 仮想ディスクのオートマチックコンプレス。Parallels仮想ディスク(hdd)における未使用領域が増大した場合に、ディスクサイズを自動的に縮減可能に
- 次世代のインターネットプロトコル「IPv6」をサポート
- ユーザインターフェイス関連の改善。GUIコンソールにおけるインターフェイスの一部に新たなルックアンドフィールを採用
- 「Coherence(コヒーレンス)」モード利用時におけるパフォーマンスを改善
- 「Virtual Machine Configuration(仮想マシン構成)」ダイアログを簡素にリデザイン
- 従来まで独立したアプリケーションとして提供されていた仮想ディスクコンフィギュレーションツール「Parallels Image Tool」をクライアントアプリケーションに統合。Parallels仮想ディスク(hdd)のサイズ、及びプロパティを「Virtual Machine Configuration」ダイアログからダイレクトに変更可能に
- サードパーティ仮想マシンのインポート機能に、クライアントアプリケーションにおける「File」>「Open」メニューからアクセス可能に
- ウェルカムスクリーン、或いは「File」>「Import」メニューにおける「Import Virtual Machines」オプションを通じて、P2V(Physical to Virtual)/V2V(Virtual to Virtual)マイグレーションツール「Parallels Transporter」にアクセス可能に
- 「Send Keys」メニューに対して「Num Lock」キーを追加
- インテグレーション関連の改善。ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」がインストールされていない(或いは無効化されている)状況においても、コンソールウインドウのリサイズ時に仮想マシンスクリーンが追従してスケーリング可能に(ダイナミックレゾリューション機能が有効化)
- 「Virtual Machine Configuration」ダイアログを通じて、テキストフォーマットの保持、及びクリップボード共有オプションを無効化可能に(「Virtual Machine Configuration」>「Options(オプション)」>「Advanced」>「Copy & Paste」)
- フルスクリーンモードにおいて、アクティブスクリーンコーナーに割り当てられたアクションが表示されるべくした変更を適用
- Windows(ゲストOS)を対象として、ドラッグアンドドロップのパフォーマンスを改善
- 共有プロファイルのパフォーマンスを改善
- Windows、LinuxゲストOS間において、フォーマットされたテキストをコピーアンドペースト可能に(フォーマット情報を保持)
- Windows、LinuxゲストOS間において、ピクチャをコピーアンドペースト可能に
- ホストOSアプリケーション、ゲストOSアプリケーション間において、イメージをドラッグアンドドロップ可能に
- ゲストOSアプリケーションの共有。ゲストOSアプリケーションにおいて、ホストOSにおけるドキュメントを開く事が可能に
- ゲストOSアプリケーション非動作時に、仮想マシンが自動的に一時停止(ポーズ)すべくした改善を適用(仮想マシンのCPU使用率、メモリ使用量の低減等に貢献)
- 共有フォルダのパフォーマンスを大幅に改善
- Linux(ゲストOS)を対象として、クリップボード共有をサポート
- 主としてスイッチャに向けた改善。マルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「VirtualBox 3.1.4」「VirtualBox 3.1.2」における仮想マシンのインポートに対応
- VMware、VirtualBox、或いはVirtual PCにおける仮想マシンが、より高速に、よりスムーズにインポートされるべくした改善を適用
- And many others...
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