Microsoft「Virtual PC for Mac」開発中止へ

「WWDC(Worldwide Developers Conference) 2006」開幕で盛り上がりを見せているMacintoshコミュニティに残念なニュースが一つ。Appleinsider、及びCNET Japan等によって報じられている記事によると、Microsoftが米国時間7日、「Virtual PC for Mac」の開発中止を表明したとされています。 上記Linkにて掲載されている記事によると、MicrosoftがIntelプロセッサに対応したUniversal Binary版「Virtual PC for Mac」に関して、「現時点では開発を行わない事に決定した」との意向を表明したとの事。これは既に先行リリースされている「Parallels Desktop for Mac」の存在や、VMWareによって米国時間7日に発表された「VMware Virtualization for Mac OS X(仮称)」リリース計画を受けての事であると伝えられています。

主たる理由として、仮想化ソフトウェアはOSとの関連が深いため、Virtual PC for MacをIntelベースのMacintoshに移植させるためには「新たにVer.1.0を開発するのと同じ位の負担がかかる」といった事等が挙げられているとの事。MicrosoftのMacintosh事業部からは「IntelベースのMacintoshにおいても、顧客がWindowsアプリケーションを使う必要がある事は認識しているが、Apple等のベンダ各社が提供する各種代替ソリューションと、市販のWindowsのフルパッケージを組み合わせる事によって、そのニーズを満たせるものと確信している」との意向が表明されているようです。

Intelプロセッサ移行第一弾として「MacBook Pro」「iMac」がリリースされた直後には、開発継続の意欲が示されていた「Virtual PC for Mac」ですが、奇しくもIntelプロセッサ移行が完了した直後の開発中止表明は、ユーザの一人として一抹の寂しさを覚える次第。プロセッサ移行に追従するための開発負荷が主たる要因とあっては致し方のない側面があるかも知れませんが、元々の買収時の意向が「ConnectixのVirtualization Technologyを欲していた」とされているだけにMicrosoftにとっては単なる「付属品」の存在として捕えられていたかも知れません。

実際に買収当時から「近い将来こういう処遇がなされる時が来るのではないか」といった声も囁かれていましたし、Classic OS時代からMacintoshにおけるマルチプラットフォーム環境を支え続けてきたアプリケーションなだけに、大きな反響を呼ぶのではないかと思われます。Connectixが独自に開発を続けていたらどのような判断を下していたか?今となっては考える余地もありません。尚、Virtual PC for Macのサポートは継続して提供される予定と伝えられています。


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