VMwareより「VMware Fusion 3.1.3 Build 416484」がリリース、「Windows 7 SP1」をサポート etc...

米EMC傘下のVMwareより米国時間5月31日、同社によるMac OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 3.1.3 Build 416484」がリリースされ、新たに「Windows 7 Service Pack 1(ゲストOS)」のサポート等が行われています。

米国時間2010年12月2日付にてリリースされた「3.1.2 Build 332101」において、スマートフォン「Samsung Galaxy S(Android 2.1)」に対する互換性改善等が行われているMac OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」に、米国時間5月31日付にてアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 3.1.3 Build 416484」がリリース。現在VMwareによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータを通じて、日本語含む7言語に対応したマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(フル版 約437MB/Light版 約150MB)。

この度リリースされた「VMware Fusion 3.1.3 Build 416484」における主な変更点として以下の項目等が示されています。
  • サポート対象オペレーティングシステムの追加。新たに「Ubuntu 11.04(Natty Narwhal、64bit/32bit)」「Ubuntu 10.10(Maverick Meerkat、64bit/32bit)」をゲストOSとしてサポート。プリコンパイルされたカーネルモジュールを伴うゲストOS拡張機能「VMware Tools」が同梱され、「Linux Easy Install(Linux簡易インストール)」「Unity(ユニティ)」モード等の諸機能が利用可能
  • 「Windows 7 Service Pack 1(64bit/32bit)」をゲストOSとしてサポート
  • Microsoft Office関連の改善。「Outlook 2010」において添付ファイルを開く時に発生し得た問題を修正
  • ビデオ関連の改善。安定性改善等を齎すべくして、ディスプレイドライバモデル「WDDM(Windows Display Driver Model)」をアップデート
  • ファイルアクセス関連の改善。Mac OS X(ホストOS)において共有フォルダにアクセスする際の信頼性を改善
  • Webブラウザ「Windows Internet Explorer 8」において、最初のページの読み込みが遅くなるケースが確認されて問題を修正
  • モバイルオペレーティングシステム「Android 2.1」を伴うスマートフォン「Samsung GALAXY S」が、Mac OS X(ホストOS)、或いは「Windows 7(ゲストOS)」において適切に認識されなかった問題を修正
  • 従来までは「Windows 7(ゲストOS)」において「Logitech HD Webcam C510」を使用するために、仮想マシン構成ファイル(vmx)において構成オプションとしてquirks行(Usb.quirks.device0 = "0x046d:0x081d skip-reset")を含めなければならなかったが、当バージョンではその施しが不要となった
  • USB関連の改善。「Windows XP(ゲストOS)」に対してスマートフォン「Nokia N8」を接続した時、或いは「Nokia Ovi Suite」を用いる事によって、同OSに対する接続を試みた時に、ゲストOSに対する接続が維持されないケースが確認されていた問題を修正(前述の問題が発生した時には、「Windows XP」における「Windows Device Manager(Windowsデバイスマネージャー)」によって「This device cannot start. (Code 10).(このデバイスは起動できません)」といったエラーが報告されていた)
  • 「FreeBSD(ゲストOS)」に対して、「USB 2.0 High-Speed」デバイスを接続する事ができなかった問題を修正
  • 「Ubuntu 10.10(ゲストOS)」をサスペンドし、レジュームした後に、ネットワークインターフェイスがダウンするケースが確認されていた問題を修正
  • NAT(Network Address Translation)ネットワーキングを使用するように構成された仮想マシンから外部のWindowsマシンに対してNmap(Network Mapper)スキャンを実行した時に、NATサービスが停止し、仮想マシンにおいて外部ネットワークへの接続に関連した問題が発生するケースが確認されていた問題を修正
  • 「Microsoft Office 2010(ゲストOSアプリケーション)」から、共有フォルダにおける添付ファイルを開く事ができなかった(エラーメッセージが返されていた)問題を修正
  • 仮想マシンにインストールされた「Mac OS X Server 10.6 Snow Leopard(ゲストOS)」をVer.10.6.5以降にアップデートした後に、IDE(Integrated Drive Electronics)接続のハードディスク、及びCD/DVDドライブにアクセスする事ができなかった問題を修正(ブートボリュームがIDEハードディスク上にあった場合に、ゲストOSを適切に起動する事ができなかった問題)
  • 「Windows 7(ゲストOS)」をスクリーンセーバモードに移行した後に、(仮想マシン内をクリックした場合にも)ゲストOSをウェイクアップする事ができないケースが確認されていた問題を修正
  • 従来までは、Mac OS X Server(ゲストOS)に向けた仮想マシンを作成する時に、仮想マシン構成ファイル(.vmx)には仮想ディスクファイル(.vmdk)に対する絶対パスが含まれていたが、この設定ではオリジナルの仮想マシンに向けた仮想ディスクファイルを示していたので、仮想マシンをコピーした場合に問題が生じていた。当バージョンでは、仮想ディスクに対する相対パスが含まれるように変更されたため、当該仮想マシンを適切にコピーする事が可能となった
  • 「Windows 7(ゲストOS)」にDisplayLinkドライバがインストールされている場合に、(そのゲストOSの動作時に)当該仮想マシンがクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • And many others...
既知の問題点を含むその他の詳細がリリースノート、及びVMware Communities等を通じて確認可能となっています。

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