Googleより「Google Browser Sync」がリリース

Googleより米国時間6月7日、「Firefox 1.5」の各種設定を同期させる同ブラウザ用のエクステンション「Google Browser Sync」がリリースされています。 ここ数日の話題がWebベースの表計算プログラム「Google Spreadsheets」に集約されていた感のあるGoogleからリリースされたFirefox 1.5用のエクステンションGoogle Browser Sync。このツールは、複数環境で利用されているFirefoxの「ブックマーク」「履歴」「Cookie」「パスワード」「タブとウインドウのセッション」の5項目を自動同期させる機能を備えており、同期させる情報はGoogle側のサーバに保存されるとの事ですが、ブラウザに記憶されたパスワードやクッキー等機密性の高い情報に関しては、非同期に設定する事も可能(保存させる場合は常に暗号化される)。また、ブックーマーク、履歴、セッションに関しては、任意での暗号化もサポートされており(デフォルトでは平文状態)、日本語環境での利用にも対応しているそうです。

前回ログイン時の環境を再現させるための機能や、異種プラットフォームのFirefox間における容易な環境移行等も実現しており、単体利用時においてもブラウズ環境のバックアップや環境移行時の支援ツールとしての利用等、あらゆる局面での有効活用が望めるでしょう。現時点ではブックマークの数が多い場合の同期時や、起動毎のBrowser Syncのアップデートに起因するパフォーマンス等に若干の課題を抱えているとの事ですが、特に起動時のパフォーマンスに関しては、利用頻度の高いアプリケーションなだけに早期の改善が望まれるところです。

尚、利用にあたってはGoogleアカウントが必須となり、ユーザ識別のためにセットアップ画面にてGoogleアカウントと「PIN」と呼ばれる任意の同期用パスワードを設定する必要があるとされていますが、セキュリティに考慮してPINはローカル環境にのみ保存されるそうです。現時点でのパフォーマンスではオートシンクを利用した起動時毎の同期は実用的でない側面があるかも知れませんが、開発元がGoogleなだけに今後の改良にも期待したいところ。定期的な同期やバックアップ用途等としての有効なツールと成り得るでしょうし、ますます充実しているGoogleとFirefoxのコラボレーションには、今後も目が離せないでしょう。

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