Intelより「Intel 965 Express Chipset」等が正式発表

Intel Corporationより、台湾の台北にて開催されている「Computex Taipei 2006」において「Intel Core 2 Duo」向け新型チップセット「Intel 965 Express Chipset」(開発コード名「Broadwater」)等、幾つかの新製品発表が行われたようです。 今回発表された製品とそれぞれの概要は、以下のように伝えられています。

「Intel P965 Express Chipset」「Intel G965 Express Chipset」「Intel Q965 Express Chipset」

965 Expressシリーズは「Conroe(開発コード名)」とセットでの使用を想定して開発された製品で、90nmのプロセスルールにて製造。システムのメモリ帯域を最適化する「Intel Fast Memory Access」を採用し、DDR2-800MHzまでをサポートするとの事。チップセットは何れも第2の外付HDD装置が利用可能とされており、7.1サラウンドサウンド等が再生可能な「Intel High Definition Audio」や、発熱と騒音を低減する「Intel Quiet System Technology」等を搭載し、FSBの動作周波数が最大1066MHzに向上され、サウスブリッジにICH8が採用されている。尚、P965がグラフィックスチップを内蔵していないのに対し、G965とQ965はグラフィックスチップを内蔵。G965はより高性能となる「Graphics Media Accelerator X3000」を内蔵し「Clear Video Technology」と呼ばれる映像補正機能もサポート。インタレース方式の映像表示の際に生じる乱れを軽減する他、色調やコントラストの微調整をチップセットにて調整可能とし、HDMIインタフェースによる1080pの高画質映像の出力にも標準で対応。G965はインテルが推進するAVパソコン規格「Viiv」のVer.1.5を構成するチップセットとなる。一方Q965は企業用途への実装が想定され、GMA X3000より性能を抑えた「GMA 3000」を内蔵する代わりに、企業内のクライアントパソコン管理を簡素化する「Active Management Technology」を装備。主な機能として、
  • 電源状態の如何に関わらず、イーサネット経由でクライアントパソコンのインベントリ情報を収集
  • 外部セグメントからクライアントパソコンへの不正アクセスを阻止
  • ウイルス感染したクライアントパソコンをネットワークから隔離
  • クライアントパソコンで動作しているソフトウエアの異常終了を管理者に通知
等が挙げられており、Q965は同社の企業向けパソコン規格「vPro」を構成するチップセットになるとの事。何れの製品も2ヶ月以内の製品出荷が予定されている。

「Intel Core 2 Extreme」

先日の「Core 2 Duo」名称発表の際、その概要のみが表明されていた製品で、Intel Core 2プロセッサ系列のうち「パワーユーザやゲームマニア向けの最も高性能なモデル(Intel社)」としてリリース。動作周波数2.93GHz版を7月に,3.2GHz版を2006年末までに利用可能とする予定。

「Ultra low voltage Intel Core Duo」

ノートパソコン向けのULV(超低電圧版)プロセッサ。平均消費電力は「業界最少(Intel社)」とされる0.75W未満。米Dellや米Hewlett-Packard等のOEMが2006年夏に対応ノートパソコンをリリース予定。米InfoWorldによると同プロセッサの製品名称は「Core Duo U2500」になるとの事。

「Intel 600SM PCI Phone Adapter」

デスクトップパソコンのPCIスロットに装着して使用するVoIP電話アダプタ。既存の電話機にてVoIPによる通話を可能とする。

その他Intel社では、Core 2 Duoの登場に合わせIntel Viivの新機能を数カ月後に提供し、それらを支援するための技術検証プログラムも運営。合格した製品に「Enjoy with Intel Viiv technology」ロゴの使用を許可する取り組みを2006年後半より始めるとの事。Core 2世代の次世代プロセッサ製品は、サーバ向けのWoodcrestが6月、デスクトップ向けのConroeが7月、モバイル向けのMeromが8月の順にて順次出荷開始予定とされています(名称は何れも開発コード名)。

965 Express Chipsetに関してはIntelサイドの大きな期待が窺え、様々なベンチマークテストやデモンストレーション等によってその優位性がアピールされているようですが、個人的にはULV版のCore Duoにも注目していたりします。特にMacintosh関連においては、MacBookのラインアップに上手く組み込む事ができれば、PowerPC時代には成し得なかった、より魅力的な製品構成も実現可能ではないかと考えています。


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