米国時間5月18日付にてリリースされたアップデート相当のVer.3.2.0より、新たにMac OS X Server(ゲストOS)の試験的サポート等が行われているマルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox(旧Sun VirtualBox)」に、米国時間1日付にてメンテナンスアップデートに相当する「Oracle VM VirtualBox 3.2.12 Build 68302」がリリース。現在VirtualBoxによる公式ダウンロードページを通じてMac OS X、Windows、Linux、Solaris(OpenSolaris)を対象としたバイナリパッケージ、SDK(Software Developer Kit)、及びGPLv2(GNU General Public License Version 2)に準拠したソースコード(VirtualBox Open Source Edition)が入手可能となっています(Mac OS X版:約70.7MB)。
この度リリースされた「Oracle VM VirtualBox 3.2.12」における主な変更点として以下の項目等が示されています。
- 32bitホストOS上において64bitゲストOSを動作させた際に、稀にホストがクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
- NAT(Network Address Translation)利用時に発生し得たメモリリークを修正(Ver.3.2.0におけるレグレッション)
- マルチモニタ構成において稀にクラッシュが発生するケースが確認されていた、VRDP(VirtualBox Remote Desktop Protocol)関連の問題を修正
- ゲストOSにおけるスクリーンレゾリューションをリサイズした際に、クラッシュするケースが確認されていた問題を修正
- 絶対マウスイベントにて、共に相対マウスイベントが送信されなくなるべくした修正を適用(Ver.3.2.0におけるレグレッション)
- モデムステータスラインを修正(Linux版においてのみ)
- 水平解像度が8の倍数(ピクセル)に制限されなくなるべくした、グラフィックス関連の変更を適用(例えば1366*768のスクリーン解像度を有するホストコンピュータにてフルスクリーンモードを利用した際に、1360*768の解像度にて表示(センターに配置)されていた問題。この修正を適用するには、ゲストOS拡張機能「Guest Additions」のアップデートが必要)
- ホストOSに比較的古いLinuxカーネルが使用され、且つデバイスストリングに非ASCIIキャラクタが使用された環境において、クラッシュが発生するケースが確認されていたUSB(Universal Serial Bus)関連の問題を修正(Linux版においてのみ発生し得た問題。Ver.3.2.8には不完全な修正が含まれていた)
- 稀な状況下にてクラッシュが発生し得た、USB関連の問題を修正(Windows版においてのみ発生し得た問題)
- ゲストOSアイドル時に、接続解除を回避すべくして、ターゲットからのNOP-Inリクエストに直ちに応答すべくしたiSCSI関連の変更を適用
- 一部特定状況下においてクラッシュが発生し得た、3Dグラフィックス関連の問題を修正
- GLUT(The OpenGL Utility Toolkit)ベースのアプリケーションにおいてクラッシュが発生し得た、3Dグラフィックス関連の問題を修正
- 仮想マシンステートの保存時にデッドロックが発生し得た、2Dビデオアクセラレーション関連の問題を修正
- 「VBoxNetFlt.sys」において「BSOD(Blue Screen of Death、ブルースクリーン)」が発生するケースが確認されていた問題を修正(Windows版)
- ホストコンピュータにおけるDVDドライブ(USB)の検出を修正(Solaris版)
- 「Linux Kernel 2.6.37」との互換性を改善(LinuxゲストOS、ホストOS双方)
- 共有フォルダ上に現存しないファイルにアクセスした際に、メモリリークが発生するケースが確認されていた「Guest Additions(Linux)」関連の問題を修正
- And many others...
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