Microsoftが掲げる仮想化技術における今後の指針

最近大きな注目を集めているサーバ関連を始めとする仮想化技術(Virtulization Technology)について、Microsoftからこの分野に関する今後の指針の一部が表明されているようです。 最近俄かに活気付いているこの市場の中で、やや遅れを取っている感が否めなかったMicrosoftが、先日の「Microsoft Virtual Server 2005 R2」の無償化に続き、「Windows Server 2003 Enterprise Edition」において、ライセンスによって制限されているWindowsインスタンス(Guest OS)の数を無制限とする構想が検討されているようです。これは本来「Longhorn Server(コードネーム)」の最上位版にあたる「Datacenter Edition」にて実現予定とされていたものを、競合相手でもある「VMware」や、オープンソースの「Xen Project」を意識した形での前倒しとなる模様で、一方では提携企業各社とのOEM契約がネックと成り得る事も懸念されていますが、それらを考慮した上での前向きな検討が表明されているようです。

その他にも「Viridian」というコードネームで開発されているLonghorn Server用の「Windows Hypervisor」においても、当初2009年とされていたリリース予定を1、2年前倒しさせる事が検討中であるとの事。この技術はOSより更に深いレベルでの動作を実現しながら、複数のバーチャルマシン(Guest OS)リソースの管理を可能としており、こちらは当初、Longhorn Serverの最初のサービスパックにて提供予定とされていたものを、市場で競合しているXen ProjectのHypervisor(Novellの「SUSE LINUX Enterprise Server」や、Red Hatの「Red Hat Enterprise Linux」等で搭載予定)の動向等を考慮した上で、再検討されると報じられています。

クライアント版の仮想化ソフトウェアやCPUエミュレータと比較して、ライセンス体系やセキュリティ面で複雑な設定を余儀なくされているエンタープライズ市場の仮想化技術ではありますが、競合各社の競争が活発化し、市場原理の元に様々な面で敷居が下がってきてくれれば、その素晴らしい技術の応用範囲は大きな広がりを見せ、更なる発展に繋がっていくのではないかと期待しております。

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