この度リリースされた「Security Update 2006-002 v.1.1」は、新たなセキュリティパッチではありません。米国時間13日付にてリリースされた「v1.0」におけるリグレッションが修正されており、Intel版とPowerPC版が各々リリースされています。
具体的には、純正Webブラウザ「Safari」の実行ファイルが「/Applications」フォルダ以外の階層に移動された状態で「Security Update 2006-002 v1.0」をインストールした場合に、Safariのアイコンがブランク(白紙)となり、起動する事ができなくなるといったケースが報告されています。尚、上記の症状が既に発生してしまっている場合には、以下の手順にて復旧する事が可能と伝えられています。
- 白紙アイコンとなった「Safari」のコピーを「/Applications」フォルダからゴミ箱に移動
- ゴミ箱を空にする
- 適用環境(Intel or PowerPC)に応じた「Security Update 2006-002 v1.1」をダウンロード
- 「Security Update 2006-002 v1.1」をインストール後、再起動
Mac OS Xを含む近来のモダンOSにおけるアプリケーションでは、基本的にインストーラが適用したフォルダ(或いはリリースノートに記載されたインストール場所)以外にアプリケーションの実行ファイルを移動する事は御法度とされていますし、移動させるメリットも見出しずらいでしょう。敢えていえば、Classic Mac OSに慣れ親しんだユーザが つい移動させてしまった、といったケースも考えられますが、その場合においても、Appleが過去にリリースしたOSにおけるインターフェイスの継承によるものなので、そこまで考慮したテストが行えていればベストだったのでしょう。以下に、サポートドキュメントへのリンクを示しますので、宜しければ御参照下さい。 また、別のサポートドキュメントには、
「Safari」が“アプリケーション”フォルダにあるときは「Security Update 2006-002」で十分ですから、「Security Update 2006-002 v1.1」をインストールする必要はありませんといった内容も記載されています。
この記事へのコメント
muwmuw
今後もよろしくです。
>旧Mac OSに慣れ親しんだユーザがつい移動させてしまった
そうなんですよね。OSXになっても結構、融通が利くのでいろいろ動かしたり、削除しちゃったりしてしまうんですよ。
Flipper
こちらこそ宜しくお願い致します。
これだけMac OS Xが普及した現在でも、生粋のMacユーザだとClassic Mac OS時代の考え方が染み付いていたりするんですよね。でも、それもClassic Mac OSが残した遺産の1つな訳ですから、何らかの形でガイドラインを示して欲しい気もしますが……。Windows→Mac OS Xといった経歴のユーザには、有り得ない想定でしょうね。