Oracleより「VirtualBox 3.1.8」がリリース

Oracleより米国時間10日、同社によるマルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「Sun VirtualBox」のメンテナンスアップデートに相当する「Sun VirtualBox 3.1.8」がリリースされています。

米国時間4月28日より、次世代版に相当するVer.3.2のテストリリースも開始されているマルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「Sun VirtualBox」に、米国時間10日付にて現行版を対象としたメンテナンスアップデートに相当する「Sun VirtualBox 3.1.8 Build 61349」がリリース。現在VirtualBoxによる公式ダウンロードページを通じてMac OS X、Windows、Linux、Solaris(OpenSolaris)を対象としたバイナリパッケージ、SDK(Software Development Kit)、及びGPLv2(GNU General Public License Version 2)に準拠したソースコード(VirtualBox Open Source Edition)が入手可能となっています(Mac OS X版:約65.7MB)。

この度リリースされた「Sun VirtualBox 3.1.8」における主な変更点として以下の項目等が示されています。
  • 「NP(Nested Paging、ネステッドページング)」が有効化された仮想マシンにおいてOS/2(ゲストOS)を動作させた際に、クラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • CPU仮想化支援「AMD-V(AMD Virtualization)」が有効化された仮想マシンにおいて、ディスプレイパフォーマンスが損なわれ得た問題を修正
  • 「Guest Additions」においてインターフェイスバージョンでなく、実際のバージョンが表示されるべくした変更を適用
  • 一部特定状況下においてセグメンテーションフォールトが発生するケースが確認されていたGUI関連の問題を修正
  • 2Dビデオアクセラレーションの改善。非32bitモードでの動作時に発生し得た、ディスプレイ関連の問題を修正
  • LSI Logicからのドライバを使用した際に、port 0に取り付けられたハードディスクを適切に検出する事ができないケースが確認されていた問題を修正
  • 全てのネットワークアダプタが取り付けられていないケースにおいても、仮想マシンを起動可能とすべくした変更を適用
  • ICMP(Internet Control Message Protocol)におけるレイテンシを修正(非Windowsホストにおいてのみ、NAT(Network Address Translation))
  • 仮想マシンをSCSI(Small Computer System Interface)デバイスからブートした際に、一部特定状況下においてゲストOSがクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • ブリッジネットワークのイニシャライズに失敗した際に、カーネルパニックが発生するケースが確認されていた問題を修正(Solaris版)
  • ブリッジネットワークにおいて、タグ付けされた VLAN(Virtual Local Area Network)パケットのプライオリティを修正(Solaris版)
  • リードオンリーのファイルをコピーした際に発生し得た、共有フォルダ関連の問題を修正(Linux(ゲストOS)利用時においてのみ発生し得た問題)
  • Linux(ゲストOS)に向けたカーネルモジュールの一部をリネーム(「vboxvfs」→ 「vboxsf」)
  • 「Solaris(ゲストOS)」を対象として、「SetUID」におけるファイルパーミッションを修正
  • 一部特定のX11ゲスト(比較的古い版)を対象として、「Seamless(シームレス)」モード、及びスクリーンレゾリューションのダイナミックリサイズをサポート(Guest Additions(Linux))
  • And many others...
「VirtualBox」は現在開発過程にあるVer.3.2より、「Oracle VM」ラインの一翼を担うべくして「Oracle VM VirtualBox」にリブランド予定となっています。

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