Oracleより「VM VirtualBox 3.2 Beta 2」がリリース

Oracleより米国時間7日、開発過程にある同社による次世代デスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox 3.2」の最新Beta版に相当する「Oracle VM VirtualBox 3.2 Beta 2」がリリースされています。

マルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox(旧Sun VirtualBox)」を対象としたアップデートリリースとして米国時間4月28日よりテストリリースが開始されている「Oracle VM VirtualBox 3.2」に、米国時間7日付にて最新Beta版に相当する「Oracle VM VirtualBox 3.2 Beta 2 Build 61317」がリリース。現在VirtualBoxによるサポートフォーラムを通じてMac OS X、Windows、Linux、Solaris(OpenSolaris)を対象としたバイナリパッケージ、SDK(Software Development Kit)、及びGPLv2(GNU General Public License Version 2)に準拠したソースコード(VirtualBox Open Source Edition)が入手可能となっています(Mac OS X版:約69MB)。

この度リリースされた「Oracle VM VirtualBox 3.2 Beta 2」における主な変更点として以下の項目等が示されています。
  • 「Windows 7(x64)」をホストOSとして利用した際に、「VBoxDDR0.R0」のロードに失敗し得た問題(仮想マシンが起動することができなかった問題)を修正(「Beta 1」におけるレグレッション)
  • 「Mac OS X 10.6 Snow Leopard(64bit)」をホストOSとして利用した際に、「VBoxREM」のロード時にエラーが発生し得た問題を修正(「Beta 1」におけるレグレッション)
  • 絶対ポインティングデバイス(USBタブレット等)に向けて、GUIにチェックボックスを追加
  • Linux(ゲストOS)において「Seamless(シームレス)」モードを利用した際に発生し得た、レグレッション関連の問題を修正(「Beta 1」におけるレグレッション)
  • 仮想マシンフォーマットにおける標準規格「OVF(Open Virtualization Format)」アプライアンスのインポート、エクスポート機能を対象とした幾つかの修正(互換性改善、バグフィックス等)
  • 「OVF」アプライアンスのインポート、エクスポート機能において、LSI LogicによるSAS(Serial Attached Small Computer System Interface)コントローラとの互換性を改善
  • VRDP(Virtual Remote Desktop Protocol)において、ローカルホストに対してのみバインドされるべくした修正を適用(Mac OS X版)
  • Asynchronous I/O(非同期I/O)に関連した幾つかの問題を修正(ストレージ)
  • 新規仮想マシンが無効な設定にて作成されるケースが確認されていた問題を修正(「Beta 1」におけるレグレッション)
  • DVD、或いはフロッピーイメージにアクセスする事ができないケースにおいても、仮想マシンの起動が妨げられなくなるべくした変更を適用
  • 「Oracle VM」ブランドへのリブランドに伴い、新たなアイコンを採用(Guest Additions)
  • ビルトインのTFTP(Trivial File Transfer Protocol)においてクラッシュが発生し得た、NAT(Network Address Translation)関連の問題を修正(「Beta 1」におけるレグレッション)
  • And many others...
Mac OS X(ゲストOS)の試験的サポートに関しては、現時点では「Guest Additions」が提供されておらず、仮想CPUコアが1コア(1way)に制限される(「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessing、仮想対称型マルチプロセッシング)」に非対応)、及びパワーマネジメント関連の問題に起因してアイドル時においても CPUリソースが100%消費されるケースが確認されている等、種々の制限事項等があります(制限事項、及び既知の問題点の詳細等はユーザマニュアルに示 されていますので、試用する際には確認される事をお勧め致します。また、Mac OS X(ゲストOS)はライセンスをよく理解したうえで試用するように呼び掛けられています)。

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