米国時間2月12日付にてリリースされたVer.3.1.4より、新たにOracleからのリリースが行われているマルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「Sun VirtualBox」に、米国時間25日付にてメンテナンスアップデートに相当する「Sun VirtualBox 3.1.6(59351)」がリリース。現在VirtualBoxによる公式ダウンロードページを通じてMac OS X、Windows、Linux、Solaris(OpenSolaris)を対象としたバイナリパッケージ、SDK(Software Developer Kit)、及びGPLv2(GNU General Public License Version 2)に準拠したソースコード(VirtualBox Open Source Edition)が入手可能となっています(Mac OS X版:約65.5MB)。
この度リリースされた「Sun VirtualBox 3.1.6」における主な変更点として以下の項目等が示されています。
- 「Linux Kernel 2.6.30(ホストOS)」以降において、ホストOSにおけるサスペンド(或いはレジューム)イベントを適切に処理する事ができないケースが確認されていた問題を修正
- 一部特定状況下においてスナップショットノードをマージした後に、イメージが破損するケースが確認されていた問題を修正
- 「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessing、仮想対称型マルチプロセッシング)」利用時における安定性を改善
- PAE(Physical Address Extension)が有効化されたゲストOSを動作させた際に、Mac OS X(ホストOS)がクラッシュする(カーネルパニックが発生する)ケースが確認されていた問題を修正(CPU仮想化支援「Intel VT-x(Intel Virtualization Technology)」が有効化された仮想マシンにおいてのみ発生し得た問題)
- GUIコンソール(VirtualBox)に表示される一部のエラーメッセージを修正
- 対応するゲストOSにおいて「Seamless(シームレス)」モードが適切に機能しないケースが確認されていた問題を修正
- 3Dグラフィックス関連の修正。ゲストOSにおけるOpenGLライブラリにおいて生じ得た、ランタイムリンカに関連したエラーを修正
- 「OpenGL」におけるエクステンションビューア(拡張ビューア)が起動時にクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
- Windows 版において確認されていたNAT(Network Address Translation)関連のレグレッションを修正(Ver.3.1.4におけるレグレッション)
- USBデバイス接続時に、稀にハングアップするケースが確認されていたVRDP(Virtual Remote Desktop Protocol)関連の問題を修正
- FreeBSD(ゲストOS)利用時に発生し得たBusLogic関連の問題を修正
- 「Fedora 12(ゲストOS)」、或いは「Linux Kernel 2.6.33」以降を伴うゲストOSにおいて、X Server起動時にハングアップするケースが確認されていた「Guest Additions(Linux)」関連の問題を修正
- ゲストOSとして「Ubuntu 10.04 LTS(Lucid Lynx)」をサポート(マウス統合(マウスシンクロナイズ)、共有フォルダ等、「Guest Additions(Linux)」による諸機能等が適切に動作可能に)
- And many others...
その他にも「VirtualBox」関連では、米国時間18日付にて旧版(Ver.3.0)を対象としたメンテナンスアップデート「Sun VirtualBox 3.0.14(58977)」もリリースされています。
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