VMwareより「VMware Workstation 7.1 Beta 1 Build 240242」がリリース、8コアの「Virtual SMP」に対応

VMware VMware Workstation
米EMC傘下のVMwareより米国時間12日、開発過程にある同社による次世代デスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Workstation 7.1」の最新Beta版に相当する「VMware Workstation 7.1 Beta 1 Build 240242」がリリースされ、新たに最大8コアの「Virtual SMP」に対する対応等が行われています。 1月下旬にリリースされた「7.0.1 Build 227600」において、サポート対象オペレーティングシステムの拡充等が行われているWindows/Linuxベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Workstation」ですが、この度米国時間12日付にて開発過程にある次世代版「VMware Workstation 7.1」の最新Beta版（パブリックベータ）に相当する「VMware Workstation 7.1 Beta 1 Build 240242」がリリースされ、現在VMware Communitiesを通じてWindows、Linuxを対象とした英語版のバイナリパッケージが入手可能となっています（Windows版：約582MB/Linux 64bit版：約332MB）。

この度リリースされた「VMware Workstation 7.1 Beta 1 Build 240242」における主な特徴として以下の項目等が示されています（現行GA版「7.0.1 Build 227600」からの主な変更点となります）。
  • サポート対象オペレーティングシステムの拡充。新たに「Ubuntu 8.04.4 LTS（Hardy Heron）」をホストOS、及びゲストOSとしてサポート
  • 開発過程にある「Ubuntu 10.04 LTS（Lucid Lynx）」をホストOS、及びゲストOSとしてサポート
  • 「OpenSUSE 11.2」をホストOS、及びゲストOSとしてサポート
  • 「Fedora 12」をゲストOSとしてサポート
  • 「Debian 5.0.4」をゲストOSとしてサポート
  • 「Mandriva 2009.1」をゲストOSとしてサポート
  • 3Dグラフィックスを含むグラフィックス関連の改善。 Windows 7/Vista（何れもゲストOS）を対象として「OpenGL 2.1」をサポート（Ver.7.0.xにおける当該ゲストOSでは「OpenGL 1.4」をサポート）
  • Windows 7/Vista（何れもゲストOS）を対象とした各種グラフィックスパフォーマンスの改善。ベンチマーク、フレームレート、及びレンダリング関連の改善を伴うパフォーマンス強化により、当該ゲストOSにおいて種々のグラフィックスアプリケーションが動作可能に。また、ビデオ再生に関連した主要な改善により、当該ゲストOSにおいてハイレゾリューションビデオの再生に対応
  • オートマチックソフトウェアアップデート。新版、及びメンテナンスアップデート等が利用可能となった際に、ゲストOS拡張機能「VMware Tools」をダウンロード、インストール可能に
  • Windows（ゲストOS）に対するオートログイン。対応ゲストOSにおけるログインクレデンシャルを保存し、当該ゲストOS起動時に要されるログインダイアログをバイパス可能に（当機能は、ホストOSからゲストOSアプリケーションをダイレクトに開く際にも有効）
  • O2V（OVF to VMware）/V2O（VMware to OVF）コンバートツール（コマンドラインユーティリティ）「VMware OVF Tool」をインストーラにバンドルし、仮想マシンフォーマットにおける標準規格「OVF（Open Virtualization Format）」アプライアンスのインポート、エクスポートに対応（「OVF 1.0」をサポートし、「VMware vSphere」、或いはVMwareクラウドへのアップロード等を主目的として仮想マシン、及びvApp等をインポート、エクスポート可能）
  • 仮想マシンにおいて最大8コア（8way）の「Virtual SMP（Virtual Symmetric Multiprocessing、仮想対称型マルチプロセッシング）」に対応（Ver.7.0.xでは最大4コア）
  • 仮想マシンにおいて利用可能な仮想ディスク（vmdk）、及びrawディスク容量の上限を950GBから2TBに拡張
  • ゲストOSアプリケーションのダイレクト起動。「Unity」モード利用時における「Start（スタート）」メニューから、ゲストOSアプリケーションをホストOSデスクトップに対してダイレクトにドラッグアンドドロップ可能に（作成されたショートカットをダブルクリックする事により、当該ゲストOSアプリケーションを開く事が可能。ショートカットは「Unity」モードを抜けた後、或いは「VMware Workstation」「VMware Player」を閉じた後にもデスクトップ上に残留
  • And many others...
※この度リリースされた「7.1 Beta 1 Build 240242」には、VMware Communitiesを通じて2010年5月15日まで試用可能なトライアルキーが提供されています（トライアルキーにてACE機能も利用可能）。

その他にもVMwareからは、同日付にて開発過程にある「VMware ACE 2.7」の最新Beta版に相当する「VMware ACE 2.7 Beta 1 Build 240242」、デスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Player 3.1」の最新Beta版に相当する「VMware Player 3.1 Beta 1 Build 240242」も各々リリースされています。

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