「Firefox」の陰に隠れながら、地道なバージョンアップを続けてきた GeckoベースのWebブラウザ「Camino(カミノ)」。「Chimera(キメラ)」と称されていた時代には、Mac OS X環境における「ポストInternet Explorer」の筆頭候補として注目を集めていたと認識しています。
しかしながら、意に反した名称変更を強いられたり、Appleから「Safari」が発表された時には 開発中止の噂が囁かれる等、随分と遠回りした印象もあったので、長い年月を経ての正式版のリリースには 感慨深い思いがあります。
開発当初は横並びの存在だった「Phonix」(「Firebird」→「Firefox」)は、今や No. 2シェアを獲得するまでに成長していますが、対象プラットフォームをMac OS Xに限定し、着実に歩を進めている姿には 好印象を抱いています。
今回の正式版のリリースでは、
- レンダリングエンジンとして「Gecko 1.8」を搭載
- Java Embedding Pluginによって齎される Javaアプリケーションのパフォーマンス改善
- 「JavaScript 1.6」のサポート
- タブアピアランスの変更
- ダウンロードマネージャにおいて、ポーズ、レジューム機能を実装
- アドレス帳からのフォーム入力
- 履歴検索が、インクリメンタルサーチに対応
- ブックマークにおける検索機能が、Spotlightに対応
未だ、日本語フォントの表示に関する不具合があったり、スタイルシートの切換え、RSSフィードの読み込み等に未対応であったりと未完成な印象もありますが、長い目で見て期待し続けていたいアプリケーションの一つです。
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