InnoTekより「VirtualBox 1.5.4」がリリース

独InnoTek GmbH(旧InnoTek Systemberatung GmbH)より現地時間29日、同社によるマルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「VirtualBox」の最新版に相当する「VirtualBox for Windows 1.5.4」「VirtualBox for Linux 1.5.4」がリリースされ、種々のマイナーフィックス、及び微調整等が行われています。 OS/2関連のソフトウェア開発に精通し、過去には米Connextixと共同でOS/2版「Virtual PC」の開発等も手掛けていた独InnoTekにより、各種オープンソーステクノロジをベース(「QEMU」「Qt」「COM/XPCOM API」等)とした開発が行われているマルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「VirtualBox」。Mac OS X版に相当する「VirtualBox for OS X」のテストリリースも行われつつ(現時点ではBeta 2(Ver.1.4.1-r22965))、10月中旬にWindows版、Linux版を対象としてリリースされたVer.1.5.2においては種々のマイナーフィックス、及び微調整等が行われる等、一層の完成度向上等が示されていますが、この度現地時間29日付にて同仮想化ソフトウェアの最新版に相当する「VirtualBox for Windows 1.5.4」「VirtualBox for Linux 1.5.4」が各々リリースされ、現在VirtualBoxによる公式ダウンロードページを通じてバイナリパッケージ、及びGPL 2(GNU General Public License Version 2)に準拠したソースコード(VirtualBox Open Source Edition)が入手可能となっています(Windows x86版:msi:約17MB、個人利用、評価目的に限り無償にて利用可能。現時点で同バージョンのMac OS X版のリリースは行われておらず、「VirtualBox for OS X Beta 2(Ver.1.4.1-r22965)」にて据え置かれています)。

この度リリースされた「VirtualBox 1.5.4」における主な変更点として以下の項目等が示されています。
  • 「USB 2.0」サポートの改善
  • ユーザレジストレーションダイアログがクラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • ユーザレジストレーションダイアログにおいてUnicodeキャラクタを入力可能に
  • Windows(ホストOS)における「NumLock」「CapsLock」シンクロナイゼーションを修正
  • 「FreeBSD」(ゲストOS)に対する互換性を改善
  • 「Shared Folders」利用時等に発生し得た幾つかのメモリリークを修正
  • 「EHCI(Enhanced Host Controller Interface)」コントローラを仮想化
  • USBに関連した幾つかの軽微な修正を包含
  • MAC(Media Access Control)アドレスチェック時に確認されていた問題を修正
  • 「Solaris」(ゲストOS)に対するネットワーク関連のホストインターフェイスを修正
  • ネットワークカードが取り付けられていない状態で有効化された際に発生し得たクラッシュを修正
  • 新たにスリープボタンイベントを実装(ACPI(Advanced Configuration and Power Interface))
  • 「VRDP(Virtual Remote Desktop Protocol)」プロパティにクエリを送った際に発生し得たクラッシュを修正
  • 「VRDP」を通じて「Pause」「Break」キーを使用した際に発生し得た問題を修正
  • Windows(ホストOS、ゲストOS)利用時に確認されていたクリップボード関連の問題を修正
  • Linux(ホストOS)利用時の仮想マシン抜出時にクリップボードにおいて発生し得たセグメンテーションフォルトを修正
  • Linux(ホストOS)利用時にクリップボードにおいて発生し得たバッファオーバフローを修正
  • Linux(ホストOS)利用時における「Linux kernel 2.6.24」に対する互換性改善
  • ゲストOSシャットダウン時に発生し得た遅延を修正(Windows Guest Additions)
  • 「Fedora 8」(ゲストOS)において動作可能な「Guest Additions(Linux Additions)」を追加(「SELinux」ポリシを追加)
  • 「Guest Additions(Linux Additions)」における幾つかの軽微なスクリプト関連の修正
  • And many others...
「VirtualBox Open Source Edition」にはバイナリパッケージが提供されていないため、開発環境一式、及び依存する外部ライブラリ等を用いる事によるセルフコンパイルが必要となり、公式サイトには各プラットフォーム毎に纏められたビルドインストラクションも公開されています。また、米国時間10月4日付にてリリースされたopenSUSE ProjectによるフリーLinuxディストリビューション「openSUSE 10.3」においては「VirtualBox for Linux」が新たに追加されている他、10月下旬からはUbuntu Japanese Teamより「Ubuntu 7.10(Gutsy Gibbon)」の「VirtualBox」仮想マシンがBitTorrent経由にて配布されています(その他、産業技術総合研究所によるDebianベースの Linuxディストリビューション「VMKNOPPIX(ヴイエムクノーピクス)」(現在「VMKNOPPIX for x86_64(20071107)」「VMKNOPPIX for x86(IA32)(20071101)」)等にも「VirtualBox for Linux」が同梱されています)。

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