InnoTekより「VirtualBox 1.5.0」がリリース、「Seamless Windows(Seamless Mode)」の実装 etc...

InnoTek GmbH(旧InnoTek Systemberatung GmbH)より現地時間3日、同社によるマルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「VirtualBox」の最新版に相当する「VirtualBox for Windows 1.5.0」「VirtualBox for Linux 1.5.0」がリリースされ、「Parallels Desktop for Mac」における「Coherence」モード、「VMware Fusion」における「Unity」ビューに相当する「Seamless Windows(Seamless Mode)」の実装等が行われています。 OS/2関連のソフトウェア開発に精通し、過去には米Connextixと共同でOS/2版「Virtual PC」の開発等も手掛けていた独InnoTekにより、各種オープンソーステクノロジをベース(「QEMU」「Qt」「COM/XPCOM API」等)とした開発が行われているマルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「VirtualBox」。1月中旬に「GPL 2(GNU General Public License Version 2)」に基づくオープンソース版が「VirtualBox Open Source Edition」としてリブランドされた後、Mac OS X版(クローズドソース版)に相当する「VirtualBox for OS X」のテストリリースも行われていますが(現時点ではBeta 2(Ver.1.4.1-r22965))、この度現地時間3日付にて同仮想化ソフトウェアの最新版に相当する「VirtualBox for Windows 1.5.0」「VirtualBox for Linux 1.5.0」が各々リリースされ、現在VirtualBoxによる公式ダウンロードページを通じてバイナリパッケージとソースコード(VirtualBox Open Source Edition)が入手可能となっています(Windows x86版:msi:約16.5MB、個人利用、評価目的に限り無償にて利用可能。現時点で同バージョンのMac OS X版のリリースは行われていません)。

この度リリースされた「VirtualBox 1.5.0」における主な変更点として以下の項目等が示されています。
  • 恰もホストOS(Windows、Linux)におけるアプリケーションであるかの如くに、仮想マシンにおけるWindowsアプリケーションをハンドリング可能とする「Seamless Windows(Seamless Mode)」を実装(「Parallels Desktop for Mac」における「Coherence」モード、「VMware Fusion」における「Unity」ビューに相当。現時点での利用可能なゲストOSはWindowsに限定)
  • シリアルポートの仮想化を実現する「Virtual Serial Ports」の実装
  • ホストOSとして64bit Windowsをサポート
  • 「Intel PXE 2.1(Intel Preboot eXecution Environment 2.1)」を用いたネットワークブートをサポート
  • ゲストOSとしてのWindowsに対して最大2GBまでのメモリ割当が可能に
  • USB、及びフォルダ共有のステータス等を通知可能なステータスランプを追加
  • ゲストOSとしてのWindowsにおけるマルチモニタコンフィギュレーションのサポート
  • 「VRDP(Virtual Remote Display Protocol)」におけるサポート改善
  • 「Xandros Desktop 4.1」使用時において確認されていたハングアップを修正
  • 「Intel VT-x(Intel Virtualization Technology for IA-32 Processors)」使用時における安定性改善
  • OS/2(ゲストOS)動作時に確認されていた「AMD-V(AMD Virtualization)」関連の問題を修正
  • 「gcc」最新版において確認されていたCPU仮想化支援(Intel VT-x、AMD-V)使用時における不具合を修正(Linuxホスト)
  • 一部のアプリケーション(「VideoReDo」等)起動時に確認されていたレグレッション関連の問題を修正
  • 「XFree86 4.3 (Debian/Sarge) 」利用時のテキストモード切替時において確認されていたセグメンテーションフォルトを修正
  • 「ReactOS」起動時に確認されていたハングアップを修正
  • 既存のVMware仮想ディスク(.vmdk)に対する互換性改善
  • Linux版(VirtualBox for Linux 1.5.0)におけるゲストOSとして「Xorg 1.3」ベースのLinuxディストリビューション(「Fedora 7」「Ubuntu 7.10(Gusty Gibbon)」等)をサポート
「Parallels Desktop for Mac」における「Coherence」モード、「VMware Fusion」における「Unity」ビューに相当する「Seamless Windows(Seamless Mode)」は、Mac OS Xベースの仮想化ソフトウェア以外では初の実装となり、後のリリースが期待される「VirtualBox for OS X」ネクストリリースにおけるサポート等も期待されるところではないかと思われます。

※「Parallels Workstation for Windows」「Parallels Workstation for Linux」「VMware Workstation」「VMware Player」「Microsoft Virtual PC」等には同様の機能は未実装。Mac OS X版における現行バージョン「VirtualBox for OS X Beta 2(Ver.1.4.1-r22965)」では「仮想マシン」メニュー内に「Seamless Mode」」アイテムが確認されていますが、現時点では適切な動作が得られません。

また、「ReactOS」関連の問題は個人的にもMac OS X版利用時(「VirtualBox for OS X Beta 2(Ver.1.4.1-r22965)」+「ReactOS 0.3.3-RC1」)に気に掛かっていたので、同様の修正のMac OS X版に対する反映にも期待したいところです。

尚、「VirtualBox Open Source Edition」にはバイナリパッケージが提供されていないため、開発環境一式、及び依存する外部ライブラリ等を用いる事によるセルフコンパイルが必要となり、公式サイトには各プラットフォーム毎に纏められたビルドインストラクションも公開されています。

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  • Macな仮想マシン 第三勢力
  • Excerpt: 最近は、品川に出張が多いのだけれど、 そちらで、魔神先輩にひさしぶりに会ったで候。 開口一番「Parallels どう? 」ということで、 いろいろ話して、魔神先輩が使う目的からすれば、 ..
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