2015年07月20日

「VMware Fusion 2015 TP 1 Build 2884851」リリース、「OS X El Capitan」「Windows 10」に試対応 etc...

米EMC傘下のVMwareより米国時間11日、開発過程にある同社による次世代デスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion 2015(for OS X)」の最新プレビュー版に相当する「VMware Fusion 2015 Technology Preview 1 Build 2884851」がリリースされ、新たにAppleによる「OS X El Capitan(OS X 10.11)」に対する試験的対応等が行なわれています(バージョン表記は、現時点では暫定的に付されているものです。今後の開発過程において、正式なバージョンナンバが決定されます)。

米国時間6月15日付にてリリースされた「7.1.2 Build 2779224」において、「Windows 10 Insider Preview」に対する互換性改善等が行われている、OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」ですが、この度米国時間11日付にて、開発過程にある次世代版「VMware Fusion 2015(仮称)」の最新プレビュー版(パブリックベータ「Fusion 2015 TP(July)」)に相当する「VMware Fusion 2015 Technology Preview 1 Build 2884851(e.x.p.2884851 July)」がリリースされ、現在VMware Communitiesを通じて英語版のバイナリパッケージが入手可能となっています(フル版 約368MB。現時点では日本語リソースが含まれていないため、日本語環境のMac OS X(ホストOS)においても英語によるインターフェイスとなります。当版は、現時点では開発過程にあるプレビュー版に相当します。何れの機能も正式なサポートを受ける事はできませんので、試用する場合には御注意下さい)。

この度リリースされた「VMware Fusion 2015 Technology Preview 1 Build 2884851」における主な特徴として、以下の項目等が示されています(現行GA版「7.1.2 Build 2779224」からの主な変更点となります)。
  • パフォーマンス、及び機能性の向上等を主目的として、「VMware Workstation 2015(仮称)」等と同様に、デフォルトの仮想ハードウェアのバージョンを「12」にアップグレード(virtualHW.version = "12")。仮想マシン(vmwarevm)のハードウェアバージョンは、セッティングエディタを通じたGUIにて変更可能(「Other(その他)」>「Compatibility(互換性)」)
  • サポート対象オペレーティングシステムの追加。Microsoftによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「Windows 10 Insider Preview Build 10166(64bit/32bit)」をゲストOSとして試験的にサポート。「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」において、同オペレーティングシステムのISOファイルを正確に認識し、自動インストール機能「Windows Easy Install(Windows簡易インストール)」オプションを利用可能
  • Appleによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「OS X El Capitan Beta(OS X 10.11)」をホストOS、ゲストOSとして試験的にサポート
  • 新たに「Ubuntu 15.04(Vivid Vervet)」「Fedora 22」をゲストOSとしてサポート
  • 3Dグラフィックスを含むグラフィックス関連の改善。各種プラットフォーム、及びアプリケーションを対象として、グラフィックスのレンダリングにおける正確性を改善、及びグラフィックスドライバのチューニング(Windowsビデオドライバをアップデート)
  • グラフィックスにおけるデスクトップエクスペリエンスを向上(パフォーマンスの改善等)
  • MicrosoftによるマルチメディアAPI「DirectX 10」をサポート。より多くのWindows用3Dグラフィイクスアプリケーション、及びゲーム等が実行可能に。「Microsoft Excel 2013」における「Power Map」のように更なるパフォーマンス、先進的な機能性を利用する場合には、当該仮想マシンにおいて仮想ハードウェアのバージョンを「12」に設定し、「DirectX 10.0」を有効にする必要がある。(「VMware Fusion Tech Preview 2015」の新規仮想マシン作成時におけるデフォルトの仮想ハードウェアのバージョンが「12」になる)。「DirectX 10」の利用には、「Intel HD Graphics 4000」以降、「NVIDIA GeForce GT 650M」以降、「ATI Radeon HD 5770(AMD)」以降のGPUが搭載され、「OS X Yosemite(OS X 10.10)」以降がインストールされたシステムが必要となる
  • 最新の仮想ハードウェアバージョン(12)に設定された仮想マシン上で動作するWindows(ゲストOS)を対象として、新たに「OpenGL 3.3」をサポート。サポート対象となる ゲストOSは「Windows Vista」〜「Windows 10 Insider Preview」
  • 仮想マシンにおけるパワーオペレーション(サスペンド、レジューム、ポーズ(一時停止)、リスタート等)、スナップショットを対象として、パフォーマンス、及び安定性を改善(現時点において、前版との比較にて4〜5倍のパフォーマンス向上が確認されているとの事)。これらの改善は、最新の仮想ハードウェアバージョン(12)にて暗号化された全ての仮想マシンを対象としてデフォルトにて有効となる(暗号化されていない仮想マシンでは、テキストエディタ、或いはGUIコンフィギュレーションエディタ「VMX Extras」等を用いて、仮想マシンバンドルに含まれる構成ファイル(.vmx)に「mainMem.save.vmem = "FALSE"」「checkpoint.compressDumper = "TRUE"」値を追加する必要がある)
  • ネットワーク関連の改善。IPv6 NAT(Network Address Translation)のサポート。外部ネットワークがIPv4、IPv6の何れかに拘らず、複数の仮想マシン間をIPv6ネットワークにてセットアップ可能に(IPv6 NATを使用するためには、新たなカスタムネットワークを作成し、「NAT」を選択した後に「Enable IPv6」にチェックを入れる。仮想ネットワークエディタにおいて、それぞれのIPv6 NATネットワークに向けたIPv6アドレスのプレフィックスを設定する事も可能)
  • ゲストOSにおけるヴォイスコール、ヴィデオコールのパフォーマンスを改善。仮想マシンにおいてLyncやSkype等のカンファレンスコールソフトウェアを実行した際に発生し得たハングアップ等を修正
  • 拡張された解像度設定。当版では解像度設定において仮想マシン毎のグローバル設定を提供し、ウインドウリサイズ、及び仮想マシン解像度変更間のルールを設定可能に(「VMware Fusion」>「Preferences...(環境設定...」>「Display(ディスプレイ)」。特定の仮想マシンを対象として、グローバル設定を無効化したい場合に使用する仮想マシン毎の設定は、セッティングエディタにおける「Display(ディスプレイ)」項目)
  • リモート仮想マシンの作成。Ver. 7において導入された「VMware vSphere」との統合において、インベントリを確認するためにvCenter Serverインスタンスに接続可能とした他、仮想マシンのアップロード、ダウンロード、及び仮想マシンに対してリモートコンソールからアクセス可能とした。当版においては、サーバにおいてダイレクトに新規仮想マシンを作成可能とした(従来までは、ローカルで仮想マシンを作成した後に、サーバに対してアップロードする必要があった)
  • ユーザエクスペリエンス関連の改善。「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」、及びメニューバーにおけるスタートメニュー等の操作性等を改善
  • Physical Windows PC(実機)からのP2V(Physical to Virtual)マイグレーションをガイドする「PC Migration Assistant(マイグレーションアシスタント)」の改善。PCマイグレーションエージェントにて「Windows 10 Insider Preview」をサポート
  • 多数のオペレーティングシステムを対象として、メディアの検出性を改善
  • 一部特定のシステム構成において、ハングアップ、仮想マシンのフリーズが生じるケースが確認されていた問題を修正
  • 一部のデバイスを対象として、USB関連の互換性を改善
  • 全般的な安定性、及びアプリケーション互換性を改善
  • And many others...
当版は、現時点(「Technology Preview 1 Build 2884851」の時点)においてデバッキングモードで動作されているため、最適なパフォーマンスを得ることはできません。

また、上記リストにも示しましたように、Ver. 2015では新規仮想マシン作成時におけるデフォルトの仮想ハードウェアのバージョンが「12」にアップグレードされていますが、このバージョンが適用された仮想マシンは旧版の「VMware Fusion」とは互換性がありません。特に旧版で作成した仮想マシンをアップグレードする場合には御注意下さい。尚、各仮想ハードウェアバージョンにおける互換性は以下の通りとなります。
  • Ver.12→「VMware Fusion 2015」
  • Ver.11→「VMware Fusion 7.0」以降
  • Ver.10→「VMware Fusion 6.0」以降
  • Ver.9→「VMware Fusion 5.0」以降
  • Ver.8→「VMware Fusion 4.0」以降
  • Ver.7→「VMware Fusion 2.0」以降
  • Ver.6→「VMware Fusion 1.0」以降
当バージョンにおけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「OS X Mavericks(OS X 10.9)」以降(「OS X Yosemite(OS X 10.10)」を含む)となっています。Ver. 7.0にてサポートされていた「OS X Mountain Lion(OS X 10.8.5)」は対象外となりますので御注意下さい。また、既知の問題点を含むその他の詳細が、リリースノート、及びVMware Communities等を通じて確認可能となっています。

posted by Flipper at 06:00 | Comment(0) | VMware
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