2013年10月20日

「VMware Fusion 6(6.0.0 Build 1296151)」リリース、16コアの「Virtual SMP」に対応 etc...

米EMC傘下のVMwareより米国時間9月3日、同社によるMac OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップグレードリリースに相当する「VMware Fusion 6.0 Build 1296151(GA版)」がリリースされ、新たに最大16コアの「Virtual SMP」に対する対応等が行われています。 Mac OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」を対象としたアップグレードリリースとして、米国時間5月20日よりテストリリース(パブリックベータ「Fusion 2013 TP」)が開始されていた「VMware Fusion 6」ですが、この度米国時間9月3日付にて同仮想化ソフトウェアのGA版に相当する「VMware Fusion 6.0.0 Build 1296151」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページを通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(フル版 約511MB/Light版 約234MB)。

一連のテストリリース(「May Technology Preview 1 Build 1140310」〜「July Technology Preview 2 Build 1243148」)を通じた「VMware Fusion 6.0.0 Build 1296151」における主な特徴として、以下の項目等が示されています(「5.0.3 Build 1040386」からの主な変更点となります)。
  • パフォーマンス、及び機能性の向上等を主目的として、「VMware Workstation 10」「VMware Player 6」等と同様に、デフォルトの仮想ハードウェアのバージョンを「10」にアップグレード(virtualHW.version = "10")。仮想マシンのハードウェアバージョンは、セッティングエディタを通じたGUIにて変更可能(「Other(その他)」>「Compatibility(互換性)」)
  • 仮想ハードウェアのアップグレードに伴い、仮想マシンにおいて最大16コア(16way)の「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessing、仮想対称型マルチプロセッシング)」に対応(Ver.5.0.xでは最大8コア)。仮想マシンにおける16wayは、16コア以上の物理コアを実装したMacintoshコンピュータにおいてのみ利用可能
  • 単一の仮想マシンに対して、最大64GBのRAM容量を割り当て可能に
  • Appleによるデスクトップオペレーティングシステム「OS X Mountain Lion(OS X 10.8)」に対するサポートを改善
  • Physical Windows PC(実機)からのP2V(Physical to Virtual)マイグレーションをガイドする「PC Migration Assistant(マイグレーションアシスタント)」をアップデート。インスタントネットワーキングテクノロジ「Bonjour」等を通じて、同一ネットワーク上に存在するWindows PCを自動検出可能とし、同アシスタントによって作成された仮想マシン(vmwarevm)をMac OS X(ホストOS)に対してダイレクトに保存可能
  • 有効期限付きの仮想マシンを作成可能に
  • ユーザインターフェイス関連の改善。セッティングエディタにおける「Other(その他)」>「Compatibility(互換性)」項目をリデザイン。各仮想ハードウェアバージョンに関連付けられた制限事項、及び製品互換性等、より詳細な情報を記述
  • 仮想マシンにおいて、ファームウェア「BIOS(Basic Input/Output System)」「EFI(Extensible Firmware Interface)」をリブート可能に(セッティングエディタにおける「Startup Disk(起動ディスク)」>「Restart to firmware(ファームウェアのリスタート)」項目から実行可能。同オプションは「alt/option」キーを押下する事によって表示可能)
  • 「Windows 8(ゲストOS)」の実行時に、「Metro-style(メトロスタイル)」における偶発的な入力を防ぐべくして、「command」キーのハンドリングを改善
  • Microsoftによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「Windows 8.1 Preview(64bit/32bit)」をゲストOSとして試験的にサポート
  • 新たに仮想SATA(Serial ATA)デバイスをサポート
  • 「Boot Camp」に対するサポートを改善
  • リカバリパーティションから「OS X(ゲストOS)」をインストール可能に
  • 「Virtual Machine Library(仮想マシンライブラリ)」から仮想マシンのクローン(複製)を作成可能に
  • 仮想マシンにおける既存のスナップショットをベースとして、リンククローンを作成可能に
  • 多数のオペレーティングシステムを対象として、メディアの検出性を改善
  • ユーザインターフェイス関連の改善。「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」をリデザイン
  • 仮想マシン構成時に、より明確なガイダンスを提供すべくして、セッティングエディタにおける「CPU & Memory(プロセッサとメモリ)」項目をリデザイン
  • 「Windows 8(ゲストOS)」における「Metro-style」アプリケーションを、Mac OS X(ホストOS)「Dock」に表示可能に
  • 3Dグラフィックスを含むグラフィックス関連の改善。各種プラットフォーム、及びアプリケーションを対象として、グラフィックスのレンダリングにおける正確性を改善、及びグラフィックスドライバのチューニング(Windowsビデオドライバをアップデート)
  • グラフィックスにおけるデスクトップエクスペリエンスを向上(パフォーマンスの改善等)
  • 仮想マシンにおけるパワーオペレーション(サスペンド、レジューム、ポーズ(一時停止)、リスタート等)を対象として、パフォーマンス、及び安定性を改善
  • Windows 8、Windows 7(何れもゲストOS)における一部のアプリケーションを対象として、全般的な安定性を改善
  • 一部特定のシステム構成において、ハングアップ、仮想マシンのフリーズが生じるケースが確認されていた問題を修正
  • 一部のデバイスを対象として、USB関連の互換性を改善
  • And many others...
当バージョンには、通常版の他にProfessional版が用意されており、Professional版には通常版におけるフル機能の他に、
  • 仮想マシンの作成や設定メニューに対する制限機能(制限付き仮想マシンの作成、実行機能)
  • Windows(ゲストOS)に接続されたUSBデバイスに対する接続制限機能
  • カスタマイズ可能なヘルプ
  • デスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Player」の商用ライセンス(VMware Player 6 Plus)
  • ネットワークエディタ(ネットワーク構成ツール)
  • VMwareベーシックサポート、及びVMwareプロダクションサポートの利用
  • ボリュームプライスの提供
  • リンククローンの作成機能
  • 管理環境に向けた単一仮想マシンモード
等が含まれています(両版は同一のバイナリを使用しますが、入力するシリアルによって各々が区別される事となります)。

また、上記リストにも示しましたように、Ver. 6.0では新規仮想マシン作成時におけるデフォルトの仮想ハードウェアのバージョンが「10」にアップグレードされていますが、このバージョンが適用された仮想マシンは旧版の「VMware Fusion」とは互換性がありません。特に旧版で作成した仮想マシンをアップグレードする場合には御注意下さい。尚、各仮想ハードウェアバージョンにおける互換性は以下の通りとなります。
  • Ver.10→「VMware Fusion 6.0」
  • Ver.9→「VMware Fusion 5.0」以降
  • Ver.8→「VMware Fusion 4.0」以降
  • Ver.7→「VMware Fusion 2.0」以降
  • Ver.6→「VMware Fusion 1.0」以降
当バージョンにおけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「OS X Lion(Mac OS X 10.7)」以降(「OS X Mountain Lion(OS X 10.8)」を含む)となっています。Ver. 5.0にてサポートされていた「Mac OS X 10.6.8 Snow Leopard」は対象外となりますので御注意下さい。また、既知の問題点を含むその他の詳細が、リリースノート、及びVMware Communities等を通じて確認可能となっています。

posted by Flipper at 18:10 | Comment(0) | VMware
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