2013年03月09日

「QEMU 1.4」リリース

QEMU Projectより仏国時間2月15日、同プロジェクトによるオープンソースのPCエミュレータ「QEMU」の最新版に相当する「QEMU 1.4.0」がリリースされています。

x86、PowerPC、SPARC、ARM等、多様なアーキテクチャに対応するオープンソースのPCエミュレータ「QEMU」ですが、この度仏国時間2月15日付にて同エミュレータの最新版に相当する「QEMU 1.4.0」がリリースされ、現在QEMUによる公式ダウンロードページを通じて、GPLv2(GNU General Public License Version 2)に準拠したソースコード等が入手可能となっています。

2度のRelease Candidateを経てGAリリースを迎えた「QEMU 1.4.0」では、当版における主な変更点として以下の項目等が示されています。
  • システムエミューレーション、デバイスエミュレーション。デバイス割り当て関連の改善。一部のMellanoxデバイスにおけるMSI-Xのサポートを改善
  • VFIO(Virtual Function I/O)が、PCIe(PCI Express)拡張コンフィギュレーション空間をサポート
  • USB関連の改善。「USB 2.0」を対象として、CPU使用率、及びスループットを改善
  • USBタブレットが「USB 2.0」デバイスとして接続可能に(CPU使用率を大幅に低減)
  • USBシリアルデバイスのパススルーを対象として、種々のサポートを改善
  • ネットワーク関連の改善。準仮想化ネットワークアダプタ「Virtio(virtio-net)」が、マルチキューオペレーションをサポート
  • 新たにIndustryPackエミュレーションに対するサポートを追加
  • ARMアーキテクチャを対象として、種々の軽微なバグフィックスを適用(当リリースにおいて、新たな機能の追加はないとの事です)
  • MIPS関連の改善。DSP命令に対するサポートを改善
  • PowerPC関連の改善。pSeries。ゲストOSのインストレーションエクスペリエンスを改善すべくして、NVRAMをサポート
  • And many others...
約8年の開発期間を経て、仏国時間2011年12月1日付にてVer. 1.0のリリースを迎えているQEMUですが、その成果はLinuxカーネルにマージされている「KVM(Kernel-based Virtual Machine)」や「Xen」、マルチプラットフォーム対応のオープンソース仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」、或いは「Android SDK」に含まれる「Android Emulator(Androidエミュレータ)」等、多くのソフトウェア等において活用されています(VirtualBoxには、QEMUをベースとした動的なリコンパイラが実装されています)。

posted by Flipper at 19:01 | Comment(0) | Software
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