2012年12月31日

「QEMU 1.3」リリース

QEMU Projectより仏国時間3日、同プロジェクトによるオープンソースのPCエミュレータ「QEMU」の最新版に相当する「QEMU 1.3.0」がリリースされています。

x86、PowerPC、SPARC、ARM等、多様なアーキテクチャに対応するオープンソースのPCエミュレータ「QEMU」ですが、この度仏国時間1日付にて同エミュレータの最新版に相当する「QEMU 1.3.0」がリリースされ、現在QEMUによる公式ダウンロードページを通じて、GPLv2(GNU General Public License Version 2)に準拠したソースコード等が入手可能となっています。

2度のRelease Candidateを経てGAリリースを迎えた「QEMU 1.3.0」では、当版における主な変更点として以下の項目等が示されています。
  • QMPを通じて、sendkey monitorコマンドを利用可能に(QMP(QEMU Monitor Protocol)は、QEMUインスタンスとの通信を可能とする、JSONベースのプロトコルです)
  • 仮想マシンに対してPCIデバイスを割り当て可能とすべくして、Linux VFIO(Virtual Function I/O)ドライバを使用可能に
  • PCIデバイスを対象とした、バスマスター構成ビットをエミュレート
  • ARM関連の改善。Loongson(龍芯)プロセッサにおけるマルチメディア命令を実装
  • MIPS32/64 ASE(Application Specific Extension) DSP命令を実装
  • x86関連の改善。TSC frequencyに、2.147 GHzより大きな値を指定可能に
  • 構成ファイルがcpudef sectionをサポートしなくなるべくした変更を適用
  • And many others...
約8年の開発期間を経て、仏国時間2011年12月1日付にてVer. 1.0のリリースを迎えているQEMUですが、その成果はLinuxカーネルにマージされている「KVM(Kernel-based Virtual Machine)」や「Xen」、マルチプラットフォーム対応のオープンソース仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」、或いは「Android SDK」に含まれる「Android Emulator(Androidエミュレータ)」等、多くのソフトウェア等において活用されています(VirtualBoxには、QEMUをベースとした動的なリコンパイラが実装されています)。

posted by Flipper at 06:17 | Comment(0) | Software
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