米国時間2011年3月22日以来、約10ヶ月半振りのリリースとなる当バージョンでは、主な変更点として以下の項目等が示されています。
- ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)ハードウェア抽象化レイヤが使用される場合に、ACPIのサポートが自動的に有効化されるべくした変更を適用(パワーボタン、及びシステムの完全なパワーオフをサポート)
- LwIP(lightweight IP)ドライバを使用した、新たなTCP/IPドライバを統合。ネットワークパフォーマンス、及び安定性を大幅に改善し、IPv6に対するアップグレードパスを提示
- MSVC(Microsoft Visual C++)との互換性。ブートCD、或いはライブCDを作成するために、Microsoftによるコンパイラを使用してビルドする事が可能に
- Mac OS X、及びLinux環境におけるビルドに対応
- Scatter/Gather(スキャッタ・ギャザー)DMAオペレーションをサポート。「Windows NT 5.1」以降に向けて書かれたネットワークドライバとの互換性を大幅に改善
- シェルの改善。C++においてリライトされた「shell32」ライブラリをマージ。アーキテクチャ上の種々の改善を齎すと共に、新たなエクスプローラシェルに取りかかる際の土台としての役割を幇助
- カーネルプールメモリの悪用を防ぐべくして設計された、スペシャルプールを実装
- テーマ機能のサポート。ユーザインターフェイス、及びシェルをテーマで構成するために必要な基盤を装備し、クラシックなWindowsテーマと異なるテーマをインストールして使用する事が可能に
- 無線LAN(Wi-Fi)サポートの強化。ワイヤレスネットワークドライバをサポートし、オープンネットワーク、及びWEPで暗号化されたワイヤレスネットワークに接続する事が可能に
- 開発関連の機能強化。カーネルモードで動作するコンポーネントのデバッグを支援する、カーネルモードテストフレームワークを追加
- And many others...(総じて118件のレグレッションを含む、789件のバグフィックスが行われたと伝えられています)
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