2006年03月20日

Web最新事情セミナー:ユーザーに優しいWebアプリケーション -Ajax-

先日のエントリにて紹介させて頂いた表題のセミナーに参加してきましたので、自分への覚書も兼ねてレポートしたいと思います。 今回のセミナーは「CSS Nite Vol.4」にゲスト出演された、H2O Spaceのたにぐちまこと氏による自らの著書「はじめに読みたいAjax〜入門から実践まで〜」の出版記念として「WAOクリエイティブカレッジ」において開催され、CSS Nite Vol.4の内容を基に最新事例の紹介や簡単な作り方等、よりテクニカルにアレンジされた形での講義となっていました。

「Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)」の大まかな概要としては「従来のWeb環境の弱点とされていたクライアントとサーバ間における相互通知を、JavaScriptの非同期通信によって解決する事により、Web環境等でデスクトップアプリケーションに近いインターフェイスを実現するもの」と考えれば良いかと思います。講義の中ではAjaxのxとして定義されている「XML」は使われない場合が多く、JavaScriptへの依存率が非常に高い事や、「クライアントサイドスクリプト言語(JavaScript)」+「サーバサイドスクリプト言語(PHP、Perl、ASP、ColdFusion等)」といった形で成り立っているといった事が強調されていました。そして入門用に最低限必要な環境として、
  • ブラウザ(Firefoxを始めとするGeckoブラウザが理想)
  • Web Server(Apatch)
  • データベース(MySQL)
  • PHP
  • JavaScript
といったツールが挙げられ、Mac OS X環境では「MAMP」「Firefox」により以上の環境は網羅できるとの事。サンプルプログラムのデモンストレーションを交えながら、サーバサイドの処理に待たされる事無く、ユーザ側での操作が可能になるといったメリット(非同期通信)が盛んに強調され、Ajaxが利用された代表的な事例として、すっかり馴染み深くなった「Google ローカル」を様々な角度から考察。APIの具体的な実装方法等の解説から、応用例として「Find! Job」や「Ajax を使った郵便番号検索」、「gOFFICE」、或いは「desknet's」のUIとして採用されているMB Technologiesの開発フレームワーク「Bindows」等も紹介。個人的にはインクリメンタルサーチの操作性をWeb上で実現した「Google Suggest」にAjaxの醍醐味を感じていたりもしますが、Googleに買収されたgOFFICEの動向に関しては、今後のオフィススイート市場における展望を見極めるうえでも要注目となるでしょう。

そして最大のライバルとされる「Flash」コンテンツに対するアドバンテージとしては、
  • プラグインが不要(バージョンにおける互換等の考慮が不要)
  • 既存のHTMLリソースの有効活用
  • ユーザフレンドリな操作性
等が挙げられており、開発サイドにおいては導入時におけるコスト面でも非常に有利ではないかと感じています。そしてAjaxサイドの代表格である「Google」にとって検索は1つのコンテンツに過ぎず、彼らのライバルはYahoo!ではなくMicrosoftであるといった事も述べられていましたが、恐らくGoogleの視野にはAdobeの影も色濃く映っている事でしょう。こういった近未来に予想される業界の動向は、自分のスキルの選択肢を見極める意味でも非常に重要であると考えます。

以上、非常に中身の濃いセミナーでしたが、ここに著したのはほんの一部分のみですので、参加した意義をより深めるためにもレジュメやフォローアップ等を参考にしつつ、より一層の理解に努めていければと思っております。

posted by Flipper at 02:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | Event/Seminar
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